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元騎手、現厩務員。見澤譲治さんとの小話

繁田健一調教師への密着中に『繁田厩舎の印象』をお伺いさせて頂いた厩務員の見澤譲治さん。

浦和競馬に馴染みの少ない方には『この方も騎手だったのかぁ』という純粋に厩務員としての認識を持たれたであろう見澤さん。

南関競馬、そして浦和競馬を長く観てきた私にとってはまだ騎手のイメージも充分な程に脳裏に残っており。

また、個人的な思い出もあったので本編使用の質問後にひとつお伝えをさせて頂いた。

私『見澤さんを騎手時代から長く観させて頂いていたので調教に乗られているフォームもどこか懐かしく直接真近で拝見出来て嬉しく思います』

少し前屈みに見える騎乗姿勢は現役を思い出させてくれるものだったのだ。

私『余談ですがひとつ個人的な思い出話がありまして....。2014年浦和での重賞ニューイヤーカップ。
私、パンパカパーティーの頭は堅いと思って馬券しこたま買ってたんですが、ファイヤープリンスの素晴らしい騎乗にやられてしまいました。
あれは悔しかったですがお見事でした!』

そう、私が頭から買っていたパンパカパーティーと同じ小久保厩舎の勝利馬ファイヤープリンスに騎乗していたのは見澤騎手(当時)。

すると、

見澤さん『僕、そのレース乗ってましたかね?(笑)』

ええっ.....まさかのご回答。

たしかに8年前だから無理もないか.....

私『はい、これ嫌味とかではなく、そのファイヤープリンス騎乗は見澤さんでした!笑』

見澤さん『あー、あの小久保さんとこの馬で僕スタート出遅れちゃったやつかな。』

徐々に思い出されたご様子。

私『スタートはひと息でしたがその後の見事な捲り騎乗で当時青年だった私はガックシでした笑。
でも見澤さんで勝たせてもらったことも多く、本日はお話をお伺い出来て光栄です』

見澤さん『負けた思い出は強く残っちゃいますもんね....それは申し訳ないことしたなぁ....ほんとごめんなさいね....この場を借りてお詫びしますね』とぺこり。

いやいや笑

テキストだと伝わり辛いがフンワリした雰囲気で
こちらもクスッと優しい気持ちにさせてくれる見澤さん。

動画内でも繁田調教師がおっしゃっていたが
『本当に人が良く、学ぶところが多い』
というのが短い時間でも伝わるお人柄でした。

このシーン↑
分かる方には分かる、浦和競馬の移り変わり、新たなスタート。

浦和競馬を代表する騎手のその後。
繁田調教師と見澤厩務員の元兄弟弟子タッグ。

何とも感慨深いものがありました。

ちなみにさらに余談だが見澤さん
良かったらこれ!と大きなビニール袋。

『お茶とコーヒーを渡しとけばだいたい間違いないですからね、ねっ。そうでしょ。』とニコニコしながら帯同スタッフの倍近くはある数を差し入れして下さいました。

繁田先生の良い意味での繊細さに
見澤さんの良い意味での大らかさ。

なんか(やっぱり)合ってる気がするんだよなぁ。

ショコP

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