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「やりたくない」を「やる!」に変える接し方

良い話を聞きました。
夫が幼いころにお父さんと野球の練習をしていた時の話です。

夫は少年野球のピッチャーでした。
お父さんと、いろんなキャッチボールをしていたそうなのですが、
「ピッチャーフライ」を取る練習がすごく怖かったそうです。

ピッチャーフライというのは、ピッチャーが投げたボールをバッターが高く打って、そのままピッチャーがキャッチすることだそうです。
なので、ボールはかなり高いところから自分めがけて勢いよく落ちてくる。
想像してもかなり怖いです。

こわごわながらピッチャーフライの練習をしていたある日、
夫はキャッチに失敗して、顔面に勢いよくボールが直撃してしまいました。

それはそれは痛かったそうで、
「もうピッチャーフライの練習しない!怖いから嫌だ!」
とお父さんに言ったと言います。

その時のお父さんの一言が秀逸。
「ほんならお前は試合の時に
『ピッチャーフライにしないでくださぁぁい』
ってバッターにお願いしながら投げるんか!」(岡山弁)

この一言で夫は「そんなことしない!!!」とハッとして、
その後も頑張ってピッチャーフライの練習を続けたそうです。
(さらにその後、キャッチが好きになり外野に転向までした笑)

この話のすごいなと思うところは、
「練習のための練習」だった夫の意識を
「本番のための練習」に変えさせたところにあると思っています。

「ピッチャーフライの練習をしない」
可能か不可能かで言えば完全に可能です。
練習するかしないかは自分で選択できる。

一方で、
「本番でピッチャーフライが来ない」
これはコントロール不可能です。

本番ではコントロールできないということが分かっていれば、
おのずとそれに備えて「練習する」を選択することになると思うんです。

そういう意味で、本番を意識させたこのお父さんの一言はとても有効だったのかなと思います。


これを別分野、例えば受験勉強に例えても同じで、
「この単元、苦手やから勉強したくない」という子には
「じゃあ、本番でこの単元出さんといてください〜って言いながら入試受けるんか?笑」
などと声掛けするのも有効かなと思いました。

夫とお義父さん、良い気付きをありがとうございました!

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