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わたしが気安く墓に入らなくなった理由

よく『推し活』をしている人が使う表現に、“墓に入る”というものがある。

推しがかっこよすぎて、もしくは可愛すぎて、いとおしすぎて…。
感情が高まった時に『ちょっと墓に入ってくるわ』といった感じで使われる。
『息してる?』とか『あっちの世界に行ってくるね』とかもよく見かけるかな…。
わたしもよく使っていたんだけど、ある日を境にそういうたぐいの表現は控えるようになった。

今回は、なぜわたしがこのような表現をしなくなったのか。
書いていこうと思う。

推しがかっこよすぎるとなぜ墓に入るのか

わたしなりの解釈なんで、みんながみんなこうとは限りませんが、
概ね間違ってはないと思います。

【わたしの思う墓入りまでの流れ】
推しのとってもステキな供給を見る

ヲタク、胸がトキメキ大暴れ!
息をのむほど…かっこいい…!

心停止、呼吸停止!
メディーーーーーーック!!!!

墓に入ります。あっちの世界で会おうね…。

…という流れになります。
何が言いたいかというと、推しが”死ぬほど”かっこいい!を通り越して”死んでしまいました”
ということを言いたいんですね。はい。

わたしはこれまで、ネットスラング的な解釈で
こんな感じの感情を『墓に入る』という言葉で表現してきたんです。
全く悪気なく気軽に使ってきました。

でも、ちょっと考えを改めないとな。と思う出来事がありました。
それは、Twitterのトレンドワードに上がったあるキーワードでした。

Twitterで騒然となった『死因○○』というトレンドワード

2022年8月の上旬。
“死因ミンユンギ” というワードが突如トレンドワードに上がった。
これを最初に目にしたとき、
『またみんながユンギさんかっこよすぎて感情大爆発してるんだな』
と思っていた。
しかし、ある大手垢の方がこのキーワードに(名言はしていないけど)
苦言を呈してくれた。

自分ではそんなつもりではなかったとしても、
その言葉で誰かが不快に思うことはないか?
を想像してみる。
言葉を発する自分にその責任がある事を忘れていないだろうか?

と。

何気なく発した言葉がどこかの誰かを
意図せず傷つけていないか?
悲しませていないか?
自分から発せられた言葉は
他の誰でもない自分に責任が生じる。
ある特定の誰かに向けて言ったことも
それを目にする人がいる事をもっと意識しないと。

自分の大好きな人の名前の横に『死因』なんて
言葉がついていたら、どう思う?
もし、自分自身や家族が、死に直面するような状況の中
不安な気持ちを抱えて過ごしている状況で
深く考えずに『死ぬ』『墓に入るわ』『ねぇ、みんな息してる?w』って
発せられた言葉を目にしたらどう思うだろう?

今までの自分は、そこまでの配慮ができてなかったと猛省した。
その日から、死を連想するような発言に絡めて
推しに言及するのをやめた。
あと、極端に性的な表現も。
自分の子が、冗談でも性的な目で見られたら不快極まりないもんね。

誰かを不快にさせたり、悲しませたりするような語彙力より
笑ってもらったり、ホッとしてもらったり、
そういう幸せな気持ちになってもらえる方の語彙力を身につけていきたい。

推しのHOPEになりたい

振り返れば、バンタンたちが発する言葉はいつもたくさんの思いやりに溢れている。
オフィシャルな場面はもちろん、バラエティコンテンツ、ビハインド動画......
目にするコンテンツでの発言全てメンバーやファン、共演者、スタッフへの思いやりに溢れている。
もちろん、10年近くにわたる活動の中で、
たくさん意見の衝突を経験してきただろう。
彼らの言動で炎上を招いてしまった事もある。
でも、これらの経験をメンバー全員の問題としてとらえ、話し合い反省し、
今の彼らがあるのだろうと推察する。

バンタンのファンダム『ARMY』は、今や全世界に存在する大きなコミュニティになっている。
年齢、性別、人種、国籍も様々。
どんな仕事に就いているか、どんな価値観を持っているのか。
病気や障害をかかえている方もいるだろう。
どういう想いを持ってバンタンを推しているのかも様々。
全ての方に合わせた言動は難しいけど、自分の周りにいる人や関わる人が不快に思わないような振る舞いを心がけるのは、大人として必要だと思う。

いつか、彼らがわたしという存在を目にした時、自分が発する言動を見られても恥ずかしくないように。
『わぁ、こんな素敵な方が僕たちを好きでいてくれるんだ』と思ってもらえるように。
バンタンへの愛を叫ぶときは、”BTSのファン”という看板も背負っているという事。
忘れないようにしたい。

我が最推しのj-hope
彼がみんなの希望であるように。
わたしも彼の希望になりたい。
ってね!

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