SHOKO

日常に目を向けたら、きっと幸せが見つかる

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最近の記事

命の宿る家 エッセイ

ふとした時に、自分の家を「いい家だな」と思うことがあります。 朝顔を洗った後とか、お風呂に入っているときなどに。 私の家は家族みんなで住む土地を決めて、間取りも壁紙などもみんなで決めて建てた家です。 ずっと転勤ばかりで、やっと建てられた安心して根を下ろせる場所。 初めの頃は、誰かの貸家に住んでいるような気分が中々抜けなくてそわそわしたものですが、今ではちゃんと「私の家」になりました。 窓から見える山の美しさや、イングリッシュガーデン風に整え中の庭。 見るたびに「い

    • 芽吹く エッセイ

      寒い日よりも暖かい日が多くなってきました。 庭の植物達も、通勤途中に目が合う植物達も、蕾を少しずつ膨らませています。 あんなに寒かった冬を何ヶ月も耐え抜いて、また新たな花や葉を開かせようとする。 そんな植物達の姿を見ていると、生きているものの中で一番忍耐強くて、一番力強いなと思います。 お帰り。 今年も咲いてくれてありがとう。 また会えて嬉しいよ。 そんな春の始まりを感じるのが好きです。

      • 雨の日 エッセイ

        雨の日は嫌いでした。 癖毛だから髪はうねるし、服は濡れるし、空がどんよりだとつられて気分もどんよりになるし。 そんなマイナスイメージの雨の日に対する、考え方が変わった出会いがありました。 ある方の本に「浄化の雨」という言葉がありました。 雨の日はデトックス、嫌なものが雨と一緒に流れていく。 お肌も潤う。 この言葉を初めて見た時、衝撃を受けました。 「雨の日をこんな風に考えるなんて!」と。 またテレビで、雨の日は客足が減るからカフェオレ倍増!、アイス食べ放題!を実施

        • マイペース エッセイ

          私はせっかちで、彼はマイペースです。 私はいつも焦っているけど、彼はいつものんびりしています。 時々そんな彼を見ていて、イライラしてしまう事もありますが… 同時に、「焦らなくても大丈夫なんだ」「ゆっくりでもいいのか」と 私の生きるスピードを落とすきっかけをくれたりします。 彼の影響で、昔に比べると大分私もマイペースになってきた気がします。 焦る事も時には大切だけど、ゆっくりマイペースに生きる事も大切ですね。 大抵の事はマイペースでも大丈夫。

        命の宿る家 エッセイ

          飛行機 エッセイ

          仕事帰りの車から、ふと空を見上げたら飛行機を発見。 子供の頃から飛行機とそれに連なる雲が好きで、見えなくなるまでずっと見てしまいます。 どこまでも真っ直ぐ飛んでいく姿に、無意識に惹かれるのかもしれません。 大人になるとなぜか周りが見えなくなって、見なくなって、大事なものをしばしば忘れがちです。 ふと見上げた空で見つけた飛行機。 ワクワクした心が戻ってきて、「まだ子供心を失ってない」と嬉しくなりました。 大人になる部分と、子供のままでいい部分を大切にして。 また明日

          飛行機 エッセイ

          沈丁花 エッセイ

          庭の入り口にある沈丁花が香る時期になりました。 石けんのような香りが辺りに漂って、家を出るとき、帰ってきたときに挨拶してきます。 大人になって、この香りがすると「春ももうすぐそこだな」と感じるようになりました。 松任谷由実さんの「春よ、来い」の歌詞が浮かびます。 目を開けてはまだ見えないけれど、閉じれば感じる日の暖かさや草花の息吹。 少しずつ近づいてきている春に。

          沈丁花 エッセイ

          思い出と料理 エッセイ

          毎年思い出す料理と思い出があります。 小学生の冬、祖母が家に泊りにきておでんを作ってくれました。 大根、ちくわ、昆布、こんにゃく・・・ ストーブの上に大きな鍋を置いて、琥珀色の出汁に浸った具がゆっくりゆっくり煮えていく。 煮ている間、ストローで大根を刺して穴をあけてみたり、色が変わったよく味が染みた大根を食べて、あまりの美味しさに驚いたり。 窓の外で降り続ける雪をみて、「雪って下から見ると黒いんだよ。横から見ると白いのに。ばあちゃん小さい頃から不思議に思ってたんだ。」っ

          思い出と料理 エッセイ