見出し画像

火災保険申請サポートビジネス事件①

インスタで
『#火災保険申請サポート』
『#火災保険申請代行』
という投稿が突然多くなりました。

『え、家の外壁とか色ハゲしてきてるのが保険ででるのかしら?!』
『瓦が欠けてるのとか出るのかしら?!』
と気になりながら見ていた方多いと思います。

結論から言うと、火災保険の申請はそんな業者に頼まなくても出来ます!

やってることは弁護士が行う『過払い金請求』と似ているようにも見えます。

が、彼らの特徴は保険金が出たらそこから成功報酬を40%とか貰うという謎のビジネスであること。

火災保険は経年劣化で錆びた外壁や屋根などの修理は保険金が出ません。

理由が災害じゃないから対象外です。

でもこのサービスはそれを

『雪が原因』『風が原因』
などと言う事にした見積もりを作ってあげるよそれで保険金受け取れたら私達のお陰!だから成功報酬ちょうだいね?
本当だったら出なかったお金を出るようにしてあげたんだからさ!

ってビジネスです。

利用してもお客様には不利益ないように見えます。
むしろ保険金が出て直せたらラッキーじゃん?てなります。
自分が悪に手を染める訳じゃない
『間接的悪徳商法』なので
うちもお金出るかなー?と気になって仕方なくなるのも解ります。

でもこれお客様も詐欺罪に問われる可能性あります。

保険会社への詐欺にお客様を使うと言うか
道具にされるのです。
詐欺に加担するのです。
何人かのお客様から問い合わせがあり
説明をしていたのですが
私はとてもこのサービスの内情が気になっていました。

そんな時に弟嫁もインスタの投稿を見て
家で気になる箇所があるから見積もりを依頼したと聞き

私は『マジで?!立ち会うよ!』
と目を輝かせて飛び付きました。

弟嫁もそうですが、こういう情報ってしっかりしたリテラシーを持った人の方が興味を持つと思います。

『保険に加入しているのだから対応するのかをちゃんと知りたい。』
という真面目な意識につけこんだ商売だなと感じました。

見積もり日は週末の夕方。

仕事を調整して、高速で弟宅に向かいました。
携帯の充電は満タンにし、録音する気満々で。
スーツ姿だったのでパーカーを着て隠し、聞かれても『姉です。』とだけ答えよう、専門用語は使わずに話を聞こう、と色んな事を想定しながら
不安がっている弟嫁と業者の到着を待ちました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?