活動は余白という休符があることで成り立つ

人のセンス、感覚、価値観、信念など、これらは言わずもがな人の時間の過ごし方に影響を与えている。それらは変化をし続ける世界のダイナミズムの中で相互作用を起こしながら、変容、変化を続けている。

最近まで余白とは何なのか、それを時間の過ごし方という文脈でどのように捉えようか。こんなことが頭をよぎっていた。
というのも前職で働いているとき、「何もしない」という余白を自分の24時間の中からあまりにも削いでしまっていた。何もしない時間は生産的ではなく、それを削ろうとしていた。
主な時間の過ごし方は仕事と自分の自主イベントの企画、運営、アートの活動、人と会うことなど。何かに動かされるように、動き続けようとしていた。焦り、楽しみ、さまざまな感情が自分を動かしていたが、プスンと動力が切れたロボットのように、自分の中でガラガラと何かが壊れた、そんな音が聞こえたこともあった。

余白を取ることを意識し始めた。何もないことを価値だと考え、時間を空けた。丁寧に時間に向き合うことを増やした。夏の日の木漏れ日、セミの鳴く音、自然に触れる機会が増えた。

生産性という概念に乗りで、単位時間あたりの仕事量の最大化(もちろん質も含めて)を目指していた時とはまた違う感覚が生まれつつある。

動くということは、止まっている状態が存在するからこそ成り立つのであって、止まることを恐れていた数ヶ月前までの自分には余裕がなかったのだと思う。

余白は想像的に、創造的になる隙間。余白と余白以外の要素が組み合わさり、全体的な時間が成立している。

「そんなの大事だよ、当たり前じゃん」という人たちもいるかもしれないけど、目の前にそのような余白を実際に作り出しているかが問題だと思う。

頭でわかっていることは、必ずしもわかっていることではなく、現実起こっていることがすべてなのだから。

音楽が成り立つには音が鳴る時間だけではなく、休符がないといけない。動と静の調和の中で全体が成り立つ。

余白を愛することができると、より活動することも全体の調和の中で円滑になっていくんではないかな。

今日は鎌倉でOFFの日。

楽しんできます♪

************************
▼主催・共催イベント
現在、参加者募集中のイベントはございません。     
     
▼今後のイベント登壇予定
9月23日(土)14:00 - 17:00 @大阪
ドイツのカッセルで開催の芸術祭「ドクメンタ」、ミュンスターの「彫刻プロジェクト」報告会と、報告から考える対話の会
https://www.facebook.com/events/261557101003684/
▼今後のリサーチ予定
・和歌山の"南方熊楠"ゆかりの地 リサーチ(DAYDREAM THEATER)←中止
・ドイツ・オランダ・デンマークの創造的エコシステム リサーチ(個人/ DAYDREAM THEATER)
▼SNS
Twitter:https://twitter.com/shokei_612
Facebook:https://www.facebook.com/yoshitaka.miura.90

頂いたサポートは、生活と創作(本執筆)のために、ありがたく使わせて頂きます!