友人の退任記念展

画像1 高校美術部の同期、クラスメートだった元多摩美大教授(現名誉教授)の退任記念展が開催されます。退職は去年だったのですが、コロナで開催できず1年遅れになりました。初日に出掛けてみようかと考えています。
画像2 当時私は高校美術部の部長、彼は3年の半ばにしての遅れての入部です。クラスメートから見た一般的な目では、私の方が美大に進学すると考えられていました。私は親の反対で(家業を継ぐ身でもあり)一般大学へ、彼は多摩美大に進みました。バブルの頃は結構売れたみたいです。当時の新潮文庫・松本清張の表紙は彼の作品でした。
画像3 夢を諦めた私は、彼の美術活動を応援してきました。高校時代はあまり親しい間柄ではありませんでした。クラスメートでありながら、彼が絵に興味を持っていることすら知りませんでした。志望を聞いてびっくりしたくらいでした。作品購入を機会に改めて交流を始め、展示会にはほとんど出かけていますし、たまにはゴルフも一緒します。現在、彼の作品(木版画)は30数枚所蔵しています。
画像4 写真は2019年の個展での展示風景です。木版によるモノプリント大作です。若い頃はレインボーカラーの作品を作っていましたが、歳を経て作風も変化しています。
画像5 記念すべき、私の購入第1作目です。不思議な巡り合わせでした。当時私は新店舗開店の準備(洋菓子店併設のレストラン)として、店内装飾用の版画作品を探していました。都内画廊を巡り歩いている時に目に付いた1作です。同姓同名ですので「もしや?」との思いはありましたが、卒業後は全く交流の無かった間柄で、版画に進んだことも知りませんでした。作者名を見て初めて、彼が美大に進んだことを思い出したほど。1982年のことでした。
画像6 作品を飾ったレストランも、もうだいぶ以前に閉店、親から引き継いだパン製造販売の会社も7年前に閉めました。購入した版画たちは、自宅の壁や階段やトイレや、そこら中に展示中です。家族以外に見る者もありませんが、しまいっ放しじゃ可哀そうですから。彼以外の作品も増え、総数は70枚を超えていると思います。(正確には数えていません) 教授を退任した友人、来年辺りには故郷での個展でもできればと期待しています。

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