ワンドロ参加「たいやき」〜頭からいくか尻尾からいくか〜

大変。
いまから戻る?いやそれも嫌だな。あ〜〜〜。
やっちまった。
今日、付き合って半年の彼と初めての喧嘩をした。


彼とはマッチングアプリで知り合った。
元々は同じバンドが好きで話が弾んだが、私の中で付き合う決め手になったのは食の好みが同じだったこと。
私は別に料理に関係ある仕事もしてないし、鍋奉行するタイプでもないが、暇さえあれば食べログやインスタで美味しいお店を調べて、1人で行ってレポを書いちゃうくらいには食べることが好き。
ミョウガ、ショウガ、大葉は大好き。でもお寿司はサビ抜き。
餃子はお酢と胡椒で食べたい派。
ついでに言うと目玉焼きは固め、ソース派。

彼はそれが全て一緒だった。
初めて一緒に住んでも楽しめる未来を感じた。

初めて一緒に好きなバンドのライブに行った帰り、ご飯どうしようかと聞いた私に
「今日はタイ料理食べ行かない?」
と返してきた時はだいぶグッときた。

そんな彼と、初めての喧嘩をした。
喧嘩の理由はまさかの「鯛焼き」

嘘だと思うでしょ?私も思う。今思い返してもバカバカしい。

でもここで折れるわけにはいかないの。
だってあの人、鯛焼きを尻尾から食べるって言うんだから。

事の発端は遡る事数時間前。
彼の家の近くで新しくできたお店に行くために、今まで行った事ない駅の反対側に行った。
ランチを満喫した帰り道、2人でぷらぷらお散歩してると鯛焼き屋さんを発見。
すると彼は「鯛焼きはどっちから食うか決まってる?」とお店を見ながらぼやく。
「もちろん。みんなそうでしょ?」と答える私。にやっと笑った彼が言った。
「せーので言おうぜ、せーの!」

私「頭!」
彼「尻尾!」

開いた口が塞がらなかった。

鯛焼きは、出来立てをあんこいっぱいの頭から食べる最初のひと口が幸せなのに。
そのために鯛の形をしてるのに!

嘘でしょ信じらんない!!何で??
と発狂する私に
「え、だって頭から食べたら可哀想じゃん😢俺そんな酷いことできない。」と答える彼。

「バッカじゃないの?鯛焼きは鯛じゃないの、鯛焼きなのよ。
なら何あんた、鳩サブレーは尻尾からいくの?」

...さすがにちょっと言いすぎたかもしれない。
せめて中身はこしあんかつぶあんくらいは聞いてあげればよかった。

「どうしよう、彼と喧嘩しちゃった...。」と親友にLINEしたらものすごく心配された。
理由を伝えたら1分もかからずに
「バカはあんただよ。今すぐ謝れ。彼と世の尻尾派に。そして私に。」と返ってきた。まじかよお前もかよ。

でも置いてきちゃった彼からは連絡こないし、私も折れたくない。頭派代表として、ここは退けない。

仲直りできなくて別れちゃったとしても悔いはない。
次は絶対
「鯛焼きは頭から行く派です。」
って自己紹介に書いとこう。


ありがとうございました。
鯛焼きは尻尾から行く派の人、すいません。フィクションです。
どっちもどっちの良さがありますね。
ちなみに僕は頭からいく派です。

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