漢字1文字で語ってみる。
はい、こんにちは。
別になにも初めから、漢字1文字でどこまで話せるんだろう!
とかそういうチャレンジをしたかった訳ではありません。
ただ、好きな曲を聴いてた時にふと思う事があって、それを言語化してみたら面白そうだな〜って思ったんです。
それではいきます。
今回話す漢字は「幻」です。
「幻」といえば、何が思い浮かびますか?
そう、My Hair is Badの両A面シングルとして「運命」と対になる形で発表されたあの名曲ですね!!!
まぁ曲について語るとまた長くなるので今回は辞めときます。ぜひ聴いてみてください。
さて、僕はこの漢字を見てて、ふとこう思いました。
(マボロシって言葉をこの漢字で表した人、天才だな...)
と。
マボロシって、たしかにそこに存在するように見えたけど、実際にはそこに存在してなくて、あれ?今ここにあったよね!?って錯覚してしまうような、そんな意味ですよね。
この「幻」という字は、そんな意味合いをこれ以上ないくらい完璧に表現したまま成立した漢字だなぁと思うんです。
一見そんなに難しくない漢字ですが、洗練され尽くしたセンスのようなものを感じずにいられません。
僕がもし漢字を考え出した当時の人になったとして、マボロシって意味を表す漢字作れ!って事になったら多分こんな絶妙な字は書けません。
「糸力」になりますね。もしくはもっとなんかフニャフニャした気持ち悪い漢字が生まれてた事でしょう。
僕が言いたい事がフンワリ伝わってきたでしょうか。
そう、この字は引き算が上手いんです。
まず左側、糸を上半分だけにすることで、ファッションでいう外しのような、キッチリし過ぎず、かつその字の魅力はしっかり存在感を出していくことに成功してる。
そして右側、他の字ならきっと「力」とか「刀」とか「刃」とか、もう一画、二画足してしまう所を、この一画だけに留めるセンス。
ね?もう字の中にマボロシが見えてるんですよ。無いはずなのにもう一画が見えてしまうの。
完全にこのセンスがこの文字をマボロシとして成立させてますね。畏れ入ります。
さて、ここまで何も調べずに自分で思ったことを思いつくままそれっぽく語ってきましたが、果たして実際のところどうなのよ。ってことで、
成り立ちみたいなものがあるのか調べてみました。
・染色した糸を木にかけた時の形から、色が変わっていく様子を表した象形文字
・「予」という文字の元になった「杼」という文字を逆さまにした字だが、なぜマボロシという意味で使われてるのかはよく分かっていない。
・マボロシという言葉は、視界がボンヤリするという意味の「目惚るる」から来てるのかも
と、諸説あるみたいです。成り立ちまでマボロシやないかい!!!なんだそれ!!!なんかズルいぞ!!!
いかがでしたでしょうか。
ちなみに僕はここまで書いて(何言ってんだコイツ)と思いました。
ということで、漢字1文字でここまで約1200字の文章が書けました。
これ以上見てるとゲシュタルト崩壊を起こすので、今回はこの辺で失礼します。
読んでいただきありがとうございました。
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