2021.04.01 珈琲の外側と内側
4月になりロゴが新しくなりました。
今回は新しくなったロゴについてのお話し。
1、新しいロゴ
2、イラスト、未完成の植物
3、額縁のような枠
4、おわりに
1、新しいロゴ
“額縁のような枠に未完成の植物の絵”
新しいロゴは和歌山市で働いていたカフェの店主に紹介していただき作成していただきました。
シンプルでありながら僕の思うコーヒーがロゴになっているので
今回は額縁、イラストに分けてお話していこうと思います。
2、イラスト・未完成の植物
丸い実や蕾のような、見る人で見え方が変わる植物が中心に描かれています。
コーヒーノキという植物の種子から一杯のコーヒーになり皆さんの元に届くのですが
珈琲の味は焙煎士や説明する人が味を決めているのではないかと疑問を持ちました。
「ビターチョコのような甘味」と言われて提供されればその味に
「柑橘系のような酸味」と言われて提供されればその味になります。
コーヒーのプロだから、お店だからという信用が飲む前にイメージを簡単に焼き付けさせているのではないか。と。
プロであっても全く同じ人間ではないですし、近い感性や味覚があっても同じではありません。
聞いたり見たりで変化する味覚なんて信用ならないもの。
先日「体調によって飲みたい珈琲や味が変わる。」という言葉を聞きまさにそうだなと腑に落ちました。
コーヒーは嗜好品であり自由に楽しむもの、自分の世界間に浸って楽しんでほしい。自分だけの色や景色を思い浮かべるように。
そんな僕の思いがイラストには込められています。
3、額縁のような枠
作品や芸術品を嗜むように珈琲を楽しんでほしい。という思いから絵画のようなスタイルでデザインしていただきました。
庄司珈琲焙煎所の珈琲を楽しんでもらうと考えたとき、僕が作っているのは果物や食品に例えられた珈琲の中身ではなく、外側なのかなと考えるようになりました。
中身ではなく外側とは何なのか。
焙煎師はそれぞれ焼き方にこだわりがあります。
ですがその後は購入していただいたその人次第になります。
淹れる日、時間、気温、淹れ方、温度、飲み方などなど。
感じる味はその人の人生までも関わってきます。
僕が作るのは焙煎して販売するまでの外側まで
時々淹れ方など参考程度にお伝えしますが。
内側の味わいや感じ方は皆さん個人個人の感性で楽しんでほしい。
表現を楽しむ珈琲として月替わり、季節で変化するブレンドをご用意しています。
気に入ったものがあり飲み続けるのももちろん良いです。が、庄司珈琲焙煎所としては一つにこだわらず色々な産地との出会いも楽しんでいただければと思います。
現在、商品説明に関しても一言二言の少し物足りない説明をしています。
ざっくりとした味わいとどんなコーヒー国なのか。
新ロゴと同時に商品説明では産地のみの表示に変更しています。
いつものみ続けている国と庄司珈琲焙煎所での味わいは似て非なるもの、
珈琲の外側から生まれる新しい内側の発見、出会いがあればとても嬉しいです。
4、おわりに
最後までお付き合いありがとうございました。頭の中にある文字を箇条書きにして繋げて文章を作ったので読みにくかったり、理解できなかったりがあると思います。
しばらく棚田の活動や茶畑のお手伝いで発送まで少しお時間をいただくことがあると思いますが、
新庄司珈琲焙煎所もよろしくお願いします。
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