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ひきこもり、うつ病の30代男性が就労移行支援を受けてみたら?②~状況が変わればやることも変わる

前回のコラム

では就労移行支援を利用することになった経緯から、実際にプログラミングを学べる事業所を利用するまで書きました。
その中で「本当にこれで私は就労を目指したいのだろうか」という問いが生まれ、そして「NO」という結論を出しました。
今回はその続きをお話しします。  


「NO」という結論を出した理由

なぜ「NO」という結論を出したかというと、プログラミングの仕事を自分が「一生懸命やっている姿」が浮かばなかったことです。
仮に、この分野で就労に結び付いても、たいした「情熱」や「志」を持たずに仕事をしている姿が浮かびました。
「情熱」と「志」をもって仕事に取り組める。それが「やりたい仕事」です。


仕事選び

やりたい仕事は、すぐ思いつきました。
それは「福祉」の仕事です。
当時は「おそらく」がついていましたが、この分野なら「情熱」と「志」をもって仕事に取り組めると思いました。


事業所選び再び

プログラミング特化の事業所より、他の事業所もたくさんあるし環境を変えようと思いました。
2つ目に契約した事業所が、現在利用している事業所です。
理由は「福祉の実習ができるかどうか」それだけで決めました。
結果的に職員さん、利用者さん、共に「心あたたかい方々」が揃っていて「運がよかったな」と思っています。


変わった自身の取り組み

今回は希望する職種は決まった状態でスタートすることができました。
しかし、その職種につくためには課題があると思いました。
主に「心身のコンディション」です。
私はそれを高く保つために、焦らず取り組む事にしました。
今回はその取り組みを3つご紹介したいと思います。


基礎体力をつける

利用当時の私は、週3回通所することが、精一杯でした。終わった後は、ぐったりしていました。
当時の私にとって体力は「弱み」だったと思います。
それが、今では「強み」になっています。
どうしてか?
段階を踏んで、体力をつける取り組みをしただけです。
週3回の通所を段階的に4回、5回と増やしました。
週5回通所できる様になった後は、事業所の最寄り駅に1時間前に到着し、開所されるまで、周辺を歩いていました。
問題なくできる様になったあとは、終わってからも歩く、帰宅して夕食をとった後も歩く、ということをしていました。
ここまで歩いていると「病気になる前は基礎体力があった」「運動や、歩くこと自体が好きだった」と、思う方もいるかもしれません。
しかしそうではありません。
歩くことを「ついで」にしただけです。
「人と電話するついで」「何かを考えるついで」「暇つぶしのついで」
何かをするときに、歩くという動作を「ひっつけた」だけです。
日々繰り返していたら、きづいたら「勝手に」体力がついていたという感覚です。


自分の状態を確認すること

私は自分の心身の「状態を確認する意識」を持ちながら日々物事に取り組むようにしました。
「A」ということを実行したとき「体力的にはどうだったか」「そのときの精神状態はどうだったか」「どういう考えで実行したか」などです。
やっていると、私自身の「傾向」が見えるようになってきました。
これも今は「勝手に」やってることですが、1つ注意していることがあります。
「私自身は変化する」ということです。
あくまで「傾向がある」にとどめて「私はこういう人間だ」と決めつけることはしないようにしています。


睡眠の安定

私は元々、睡眠時間が不規則な人間でした。
今でも、何時に寝て、何時に起きれば、いいか私にはわかっていません。
「明確な理由なく」22時までに眠るようにしました。
もちろん「予定どおり眠れないことも」「そもそも22時に寝る体勢とれないとき」もあります。
そういうときは、眠剤を使用したり「今日はいいや」とあきらめることをしています。
「基本」となるルールを設定しておいて、「例外」には自分でなにかしらの対処をする。
そんなイメージです。
1か月でいうと、体感80%ぐらいの確率で「勝手に」眠くなって、22時までに眠ることができています。


まとめ

今回は、私がした取り組みを3つご紹介しました。
3つの取り組みに共通することは「勝手に」やるように「習慣化」したことです。
もしかしたら、私のことを「努力家」だと思っていただける方がいるかもしれません。
私自身は「怠けものだと」思っています。
らくして、ただ毎日楽しく幸せに生きたい。
そのために「勝手に」やるように「習慣化」しました。


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Written by やったことがないけどコラムを書いてみる人
現在就労移行支援事業所で訓練をしており、その過程でコラムを書くことになった人。
おおよそ、最も苦手とするタイプの取り組みなので、全く自信はありませんが自分なりに頑張ってみようかと思っています。
趣味はなにも決めず考えず、とりあえずただ歩くこと。

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