味付け

僕は内科病棟に長く勤めていたこともあり、高血圧から循環器疾患になり、循環器疾患の最終到着地点である心不全で苦しむ患者さんをたくさん見てきました。

生き物は血液で栄養や酸素を体中に届けていますよね。

循環器疾患と言うのは、血液をうまく届けられなくて、例えば酸素が届かなければ、当然細胞が疲れている状態になってしまったり、力をはっきりできなかったりします。

それだけじゃなく心不全で苦しいのは血液の巡りが悪くなることで、体全体、内臓までもいずれ浮腫んでしまうことです。

浮腫むだけでなく、行き場を失った水分があふれ出し、肺の中に水が溜まってしまったりととにかく苦しい状態になります。

こんな心不全ですが、1番の大元となるのは、生活習慣病の1つである高血圧です。

高血圧は塩分の過剰摂取により流れる血液の量が多くなります。

そうすると血管に負担がかかって血圧が高くなったり、いろいろな理由で血管が硬くなり、血圧が高くなったりとたくさんな要素が組み合わさって高血圧というのは長年にわたって続くものです。

高血圧を予防するには運動も大事なのですが、我が家で気をつけているのは塩分の摂取量です。

子どもが生まれてから、もちろん離乳食は味付けなど全くしないのですが、今でもごく薄味か出汁を使うのみということも多いです。

これは最初から薄味に慣れていれば、塩分を多く取らないような習慣ができるという所と味覚を鍛えるためでもあります。

調味料を多く使った料理に慣れていると、素材の味がわからなくなってしまいます

子どもの頃から素材な味を生かして食べていると、味覚が鋭くなります。

そうすると塩分が少なくてもご飯を美味しく食べることができます。

子どもの頃の味付けと言うのは大人になっても影響してくるものです。

濃い味付けのご飯が生活習慣病を引き起こし、子どもたちが将来苦しむことになるので、味付けをほとんどしないことを続けています。

しかも、大人も慣れてくるもので、僕ら夫婦は外食をしたときに、味噌汁がしょっぱすぎて飲めないことが多いです。

素材の味だけだと味気ないと感じることもありますが、調味料を足すことなく食べています。

やっぱり子どもだけでなく、親も健康であることが子どもたちに負担をかけないことに繋がると思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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