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下北日記

大学一年生の頃、学校へ行くのが嫌で下北沢で途中下車して

ただ時間を潰してそのまま帰るということを度々していた...

その頃の自分はディスクユニオンと駅前のマックくらいしか下北で行ける場所がなかった。

そんな自分は最近、PINK MOON RECORDSで店番したりしている。


以前も何回か店番やったけど、ここ最近少し変化があった。

試聴だけして帰る人がいるということ

気になる音楽をただ聴いて

買わずに帰る...それでもオッケーという雰囲気が出ている。

プレイヤーもtechnicsだし、レコードもスリーブからすぐに取り出せる

最高の店なのではないか

かつての自分をお客さんに重ねてしまう。

自分もずっと試聴してた

高校の時は学校の近くのJANISで

さんざん聴いて、結局借りないってことを繰り返した

今は大体ネットで聴けるけど

でも、レコードの音質は違うから

それが好きなだけ聴ける場所として認識されていると思うと嬉しいなぁ。

(お店的にはいいのかな...)


勤務中に実は店内の気になる音楽を聴いている。

先日はじめてテナー・ソウを聴いた。

フィッシュマンズの映画を見た後なので

レゲエがとても耳に馴染む。


映画は正直あんまりだった...

見ている時はおもしろかったけど

どんよりと重い作品だった。

ネタバレかもしれないので、ここから先は...なのですが

フィッシュマンズみたいな音楽性のバンドで

バッドエンドに結びつけてしまうのはどうかなと

(事実としてはしょうがないけど)

どこかファンタジーに留めておいてほしいなと思った。あまりに生々しくて

世田谷三部作はポリドールとの契約で2年で作ったみたいだけど

もっと長いスパンでよかったんじゃないかとか

細く長い活動でもいいし

やってる本人が一番大事だと思う。

資本主義的なものに取り込まれてバンドが摩耗していくのは、

今見るとありきたりな感じもするし、もっといいやり方があったのかもしれない。

そこも含めて挑戦、模索していく方向にいけなかったのかなとか色々思った。

でも終盤で流れた「ひこうき」のライブ映像はやっぱ痺れた

高校生の時、スペースシャワーTVで流れたこの映像を録画して

当時何度も見て、泣いた。

こんなギターソロ他で聴いたことないし、

技術とかメロディーでも説明できない瞬間だと思う。


店番中に友達が来てくれるのが嬉しい

みんなありがとう。

八月の夏限定カレーも美味しい

CCCのパスタも美味しい

PINK MOON近辺の店も徐々に開拓している...

今なら下北にいろいろいい店あるよ って言える

ユニオンとマックしか行き場がないと思っている人

是非、お店に遊びに来てください~。

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