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Bayside EP ライナーノーツ vol.1 ~制作背景~

Bayside EPは初のソロ音源として2020年の5月にリリースしました。
これを作っていたのはまさにコロナが流行り出した頃、仕事は基本テレワークになりバンドの予定もなくなり、自分の時間が急激に増えた時でした。

そんな中で今まで知ってはいたけどあまりハマっていなかったジャンル、
ヴェイパーウェイブだったりシティポップ(80年代の和モノ)について深く調べるようになりました。
それらを知っていく上で自分が特に当時感銘を受けたのはヴェイパーウェイブから派生したシンセウェイブをBGMに使用したスウェーデンのカンフー映画「Kung Fury」です。

元々はStranger Thingsが大好きで80年代の世界観をオマージュしたものにハマっていたんですが、この映画はそれをとことん突き詰めた上でB級でおバカなアクション映画をやっていて、その内容のくだらなさ軽さも含めて大好きになりました。80年代的なものを悪趣味なものと捉えた上で今の環境に取り入れていく、それは今回の音源を作る上でも影響を受け、意識した部分だと思います。

ちなみにこの映画のテーマソングは80年代のハードロックバンド「Night Ranger」のボーカルがソロで歌っています。本編に負けず劣らず、非常にくだらない内容なので是非見てみてください。

録音は全てMacに入っていたGarage Bandで行いました。
Garage bandを使い始めたのも実は去年からで宅録はあまり得意ではなかったんですが、これもコロナで時間が増えたことで徐々に自分の好む音が出せるようになってきました。

普段バンドをやっているので、音のコンセプトについてもそことは線引きをしようと考えました。具体的には歪ませたギターやギターリフをできるだけ曲に入れない、ハネたリズムを使う、モジュレーション系のエフェクトを多用する などなどいくつかルールを自分の中に設けました。

音像については時代性のないもの、ぱっと聴いてあまり現代のものだとわからないものにしたいという思いがありました。イメージとしてぼんやりあったのはアリエルピンク(初期)やPART TIMEの作品です。そうするために深すぎるリバーブを施したり、少し籠った音にしてサイケな音像にしています。

曲自体はコロナ以前に全て書いています。楽曲解説についてはまた後日できたらと思います。
ジャケットはSAYOさん(@NVisually)が撮ったものを加工して作りました。当時ソロでライブする時にスカジャンにハマっていたこともあってこの写真にしています。スカジャンの醸し出す昭和感だったり、ちょっとヤンキーっぽくてナンセンスな感じが、やっぱ自分の好きなポイントを押さえている気がします。Bayside EPというのもスカジャンを買ったのが横須賀だったのでそのイメージでつけてみました。(実は以前3年ほど横須賀に住んでいた時期もあったので、自分にとってのルーツの街でもあります)

音源を作ってから、最後にマスタリングをフェロイさん(@Pheroi)に頼みました。
フェロイさんががつっと音圧を上げてくれて、聴ける作品になったと思います。DEMOとしたのはいつか正式音源出したいなと思ってるからです。そんな感じで出来上がりました。

bandcampで聴いたり購入したりできますが、フィジカルのCDRをココナッツディスク吉祥寺店でも扱っています。

とにかく是非聞いてみてください!

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