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案外今週末が選挙だなんて知らないかもしれないという話

今週末は国政選挙です。SNSによって、「投票に行こう」という呼びかけも目立ちます。アウトドアメーカーpatagoniaが投票日は店舗を休業して、社員や顧客に対して投票にいくことを促す活動は大きな反響を呼んでいます。

自分は、テレビニュースや新聞をほとんど見ないんですが(昔は読んでいたんだけど)、それでも今度選挙があることはSNSや街中にある選挙掲示板で知り、すでに期日前投票も済ませました。

しかし、ふと思いました。今週末、選挙だと知っている人はどのくらいいるんだろうと。「投票に行こう」と呼びかけている人にとっては、「7月21日が選挙」というのは当たり前のことかもしれませんが、それは決して当たり前ではないのではないだろうかと。投票率が低い原因は国民の意識の低さではなく、日本人(の一部)の人々にとっては、選挙がある事を知る環境にないかもしれない。投票率をあげるのはSNSで呼びかけるだけでなく、もう根本から見直さないといけないのではなという、田舎者である私からの投げかけです。

私は千葉県の僻地に住む35歳です。テレビはほとんど見ません。(今日の視聴時間は0分)。一般紙と呼ばれる新聞もほとんど読む機会がありません。youtubeは見ます。SNSもよくチェックします。

この度の選挙のことは、家から最寄駅の間にある候補者掲示板や、Facebookやtwitterで知りました。また職場が県内でも有数の都会にあるので、有名政治家が職場の最寄駅近くで演説している姿を見て、選挙があることを強く認識しました。

でも・・・これがもし私がテレビも新聞も見なくて、車通勤で、職場が郊外や田舎部にある工場などに勤めている。車ではラジオは聴かず、好きな音楽ばかり聞いている。SNSはやっていない、もしくはSNSをやっても例えばinstgramしかやっていないという環境だったらどうでしょうか?通勤途中に選挙掲示板を見ることもなかったし、職場の近くで政治家が演説を見ることもないし、工場の中で勤めていたら、選挙カーの音声も聞こえない。instgramで「投票に行こう」と呼びかけている人は、Facebookやtwitterに比べると極めて少ないと感じるので、7月21日に選挙があるという事を知らずに月日が過ぎていく可能性は十分にあるなと。

そして上記のような環境の人は、日本人の中にそれなりにいるのではないだろうかと思いました。

国勢調査によると、車通勤率というのは全通勤・通学者のうち、46.27%だそうで、ほぼ二人に一人は車通勤通学者。車だと、職場学校までドア to ドアなので、選挙掲示板や演説を目にしないことだって十分ありえる話だと思います。

「選挙に行こう」と呼びかけている人にとってみれば、「なんで投票率が低いんだ、なんで選挙に行かないんだ。」と思うかもしれませんが、もしかしたら「選挙がある」ということを知らない有権者は結構いるかもしれません。

私も投票はすごく大事なことだとも思います。「投票に行こう」という呼びかけは勇気のいることだし、意義のあることだと思います。継続して呼びかけていくべきだと思います。

一方で日々日々の政治や、選挙の仕組みが今の日本人のライフスタイルにあっていないのではないかと思います。また政治家や官僚があえて合わせようとしていないとさえ感じます。

政治や選挙が、都心部の人々や政治家とつながりのある人達だけのものでなく、すべての人に平等に、情報の取得と権利の行使ができることを、千葉の片田舎から望みます。その実現のためにも7月21日に選挙があるということを知っている人は選挙にいくべきだと思います。

薄っぺらい文章で恐縮です。

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