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16歳の夏、挫折した経験から仕事観が形成された話。

どうも、山本です。

僕は今、関西大学でS&Cコーチ(スポーツトレーナー)として働いていますが、今回は僕がトレーナーを志した理由をこっそりお話したいと思います。

▼僕がトレーナーを目指した理由

僕が、なぜトレーナーを目指したかと言えば、それは今思えば「特別な理由なんてなかった」

高校野球を引退し、皆が進路を決めていく中、僕は特別やりたいこともありませんでした。興味があることと言えば、野球と彼女のことくらい。

大学を見ても、経済学?経営学?社会学?なんのことかサッパリ分からないし、大学で野球をするつもりもなかった。ただ、野球が大好きだし何となくカラダのことには興味があったので「理学療法士」になろうと思って専門学校を3つほど受験しました。

しかし、ことごとく落ちる。落ちる。落ちる、、

すべて落ちたので、仕方なく大学を受験することに。たしか神戸学院大学の経済学部を「推薦で」受験したはず。

でも、、

そこも落ちる(泣)

そんな落ち続けていた時に、高校の担任の先生から「アスレティックトレーナー」という職業があるよと勧めてもらい、「どうせまた落ちるんだろうな」と思いながらも専門学校を受験しました。

すると難なく合格し、そこからトレーナーとしての学びを始めることになります。もうそこから数えると16年になりますね。早いものだ。

と、大した理由もなくトレーナーを始めたわけですが、今となっては明確な思い入れがあるんですよ。


▼何を考えて仕事をしているのか?

僕は、高校野球をしている時に挫折した経験がありました。

1年生からエースになることを期待され、入学当初からガンガン投げてはそこそこの結果を残していました。

しかし、悲劇は間もなくやってきます。

6月に高松遠征へ行った時、高校に入学して以来初めてボコボコに打ち込まれたんです。

3回もたずに降板したのかな?その時は、悔しさもあって「肩が痛いねん、、」と苦し紛れの言い訳をして降板したことを今でも覚えています。(肩は本当に痛かった)

「まあ、すぐに治るやろ」と考えていましたが、、

ズルズルと長引いてしまい、そこから3年間、常に「肩に爆弾」を抱えることになってしまったのです。

僕には、一人のライバルがいました。

彼は身長196cm!明らかにピッチャーとして有利な体型です。

しかしながら、入学当初は明らかに僕の方が実力は上。内心では相手にもならないと思っていましたが、、彼は、僕が肩を痛めている時にメキメキと成長し、卒業後はプロ野球選手になりました。

正直、2年生の頃には肩の調子も回復し、ピッチャーとして復活出来たと思いますが、今思うと逃げてた。メキメキと成長していくライバルの姿を見て「もう、これは勝てへんな」と。

そして、肩の痛みは回復していたけど「肩、痛いんっすよー」とか適当なことを言って逃げてた。外野を守りながら、嫉妬心半分でライバルの投げる姿を見ていました。

もちろんセンスはあったので(笑) 4番バッターとして、充実した高校野球生活を過ごしたけれど、今思うと「どこか心残り」なんですよね。

3年間と限られた時間の中で、怪我によって「やりたいことができなかった」という悔しさや挫折感を味わい、今振り返っても、その時の経験はいつも自分の胸のどこかに引っかかっていて心残りに感じているんですよね。

当時のことを思うと、適切なトレーニングやケアをすることで、怪我の予防・改善は可能だったし、さらにはパフォーマンスを高めることが出来たと振り返っています。何なら、僕もプロ野球選手になれるだけのセンスはあったかも?(妄想が過ぎるか、、)

時間は有限。

学生時代は「遊びたい、恋愛したい、バイトしたい、勉強したい?、就活が気になる」など、やりたいことがいっぱいあるじゃないですか?

でも、それを犠牲にしてまでも打ち込むスポーツ。限られた時間の中で取り組むのに「怪我をして満足にプレーができない」「満足にパフォーマンスが向上しない」などの悔しい思いをしてほしくないと思うんですよ。

もちろん「人生それも経験」だから、そこから学ぶこと・得られるものは沢山あるけれど、それでもやりたいことを全力でやり切って成功体験を積んで立派な大人になってほしいなと思っています。

また、前職ではフィットネスクラブで働いていて「健康づくり」について指導したり、マネージャーとして店舗の運営をしていました。

健康も大切だし、ビジネスも大切で、それはそれで楽しかった。

でも、なんか熱くなれるものがなかった。売上を上げても、お客さまに感謝されても「嬉しい」とは思っても、「熱くなったり」「感動したり」することはほとんどなかったんです。

やっぱりスポーツの良さは「熱くなれる、感動できる」そんなところにあると思うんですよ。社会に出れば今みたいに「真剣に熱くなって、感動できること」って本当に減ると思います。

だから、今、この学生スポーツをしている間に、後悔のないように、自分が満足できるプレーができるようにやり切ってほしいと、学生たちには伝えています。

そんな選手の手助けを少しでもできればいいな、と勝手ながらに思いながら今日も仕事に励みます。

やっぱりスポーツっていいな!

では、また!


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