英語コンサルタントの給与を一律50万円上げる理由
皆さん、こんにちは。プログリット代表の岡田祥吾です。この度、当社は英語コンサルタントや英語カウンセラーなど120名の年間給与を一律50万円上げることを決定しました。
なぜ、一律で給与を上げるのか?なぜこのタイミングなのか?利益率は下がらないのか?などを解説したいと思います。
2016年に当社を創業した時に共同創業者の山碕と決めたことが2つあります。一つは、世界で最も英語力が伸びるサービスを作ること。2つ目は、英語業界の待遇改善です。
英語業界で創業することを決めた時に、英語業界で働くいろんな人にインタビューをしました。インタビューで分かったことは、皆さんスキルが高く、マインドも素晴らしい方が多い業界であるにも関わらず、それが報酬や待遇にあまり反映されていないということでした。
今後日本が成長していくうえで、英語力の向上は必須であり、国家にとって重要な課題です。しかし、それを支える英語業界で働く優秀な方々にとって良い環境になっているかと言えばそうは言えないと感じ、大きな危機感を持ちました。
英語業界で起業するからには、お客様に対するサービスはもちろん、英語業界で働く人の環境も変えたいと考えました。
従って、英語業界では非常に珍しかった全員正社員雇用を決め、報酬も業界水準を超えるレベルに設定しました。
今回の給与アップはその一環の活動ですが、当社は利益を上げることが求められる企業ですから、ただ闇雲に給与を上げることで利益を下げることはできません。当然今回の給与アップによって中長期でより利益が上がると考えています。その前提となる私の基本的な考え方を説明します。
高品質のサービス、高価格、高水準の報酬で正の循環を回す
最高品質のサービスを提供する。そうすると顧客満足度が上がる。顧客満足度が上がると価格を上げることができる。価格を上げることができれば、利益が上がる。利益が上がれば、報酬を上げることができる。報酬が上がれば、人材競争力が上がる。人材競争力が上がればより高品質のサービスを提供できる。
上記の循環を回すことで、サステイナブルに利益を上げることができると考えています。
人的資本経営と言われますが、まさにその通りで企業は結局のところ人の集まりであり、人への投資が会社を強くし、よりお客様に喜んでいただけるサービスを提供する会社になることができます。
なぜこのタイミングなのか?
では、どうしてこのタイミングで一律に給与を上げることにしたのか?ですが、主に2点あります。
一つ目が、過去の値上げにより利益率を向上することができたから。当社は創業以来3度の値上げを行ってきました。お客様に対するサービス品質が上がり、値上げをしても集客にネガティブな影響をもたらさないだろうというタイミングで値上げを実施しております。ざっくり言うと創業から7年で合計10万円程度(45万円⇒55万円)は値上げをしています。
これによって、粗利率が向上し、給与を上げる余裕ができていました。更にコロナの影響で一時的に下がった業績も完全に回復し、今後より成長する自信を持つことができています。これがこのタイミングで実施をする一つの理由です。
2つ目は、今後より人材の質が事業に大きな影響をもたらすと考えているからです。人材の質が事業成長にとって最も重要な要素であることは以前から変わりませんが、人口減少及び雇用の流動化が益々進む世の中において、人材マーケットにおける競争力が業績に与える影響はさらに大きくなってきます。お客様に選ばれる企業であることはもちろん、働く人から選ばれる企業になっていくことがより重要であると考えています。
利益率は下がらないのか?
では、利益率にはどのような影響があるのか?結論、短期的には少し粗利率が悪化します。しかしその影響は極めて軽微であり、長期的には利益率をより高くできると考えています。
今回の対象者は約120名であり、一人50万円の給与アップですので、年間6,000万円のコスト増になります。今期(2023年8月期)の営業利益予想が4.6億円の当社にとっては小さな投資ではありません。
それでもなお利益率の悪化が軽微にできる理由としては、生産性の改善です。当社は創業から業務の標準化やフローの見直しを行っており、さらにこの1年間あらゆる業務のDXを進めておりました。それによりコンサルタントが行う事務作業の7割以上を削減することができ、空いた時間でよりお客様にサービスを提供することができるようになりました。この改善活動により、コンサルタントが担当できるお客様の数が増加し、粗利率の改善に繋がっています。これが、短期的に利益率悪化を軽微に抑えることができる理由です。
また、長期的には、より利益率を改善できる理由としては値上げです。価格の変更はお客様にとっても非常に大きなことであり簡単には行えませんが、サービス品質のさらなる向上により、お客様の需要が上がってきたタイミングで値上げをする余地がまだあると考えています。
これが実現できれば、プログリット事業の粗利率は今よりも改善できると考えています。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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