ちょうどいい距離感

髪を切りに行きました。
そこの美容室に初めて行ったのは高校生のときでした。
大学進学で北海道を離れて行かなくなりましたが、北海道に戻ってきて、札幌に行くようになってからまた通い出しました。

美容師さんはたくさん話しかけてくるというイメージがありました。
朝井リョウさんのエッセイで話を合わせていたら、どんどん自分とは違う人物像が作り上げられていく話を読んだ記憶もあります。

元々、私はたくさん話すのが得意ではありません。
親しくなるには時間がかかりますし、親しくなっても沈黙の時間が苦しくなるような人とは長い時間を過ごすことが出来ません。

今通っている美容師さんは言葉数は多くありません。
しかし、いつも私の趣味嗜好をとらえたことをポンと投げかけてくれるのです。
それをきっかけに私は髪を切られながら内省タイムに入るのです。

話されるのが嫌ならチェーン店に行けばいいのかもしれませんが、今の方を変える理由がないのでそのまま通っています。

誰にお金を払うか。
お店の人の顔や名前がわかるというのは大切なことだと改めて思いました。

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