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北京冬季オリンピック・パラリンピックを振り返って ~NSGグループゆかりの4選手が活躍~

北京冬季オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。世界中のアスリート達の熱戦が約1か月半に渡って繰り広げられました。日本人選手団も活躍し、オリンピックは冬季最多となる18個のメダルを、パラリンピックでは7個のメダルを獲得しました。新型コロナウイルスの感染第6波が猛威を振るう中、そしてロシアによるウクライナへの軍事侵攻が行われ悲しい気持ちや不安が覆う中、明るい話題を届けてくれました。
NSGグループにゆかりのある選手も4名が出場し、大活躍しました。スノーボード・ハーフパイプ男子で金メダルに輝いた平野歩夢さん、9位で世界一高いエアーで魅了した平野海祝さん、同種目の女子で銅メダルに輝いた冨田せなさん、5位入賞の冨田るきさんの4名です。4名は皆さん開志国際高校の卒業生です。また、冨田せなさんはNSGカレッジリーグの全日本ウインタースポーツ専門学校の卒業生で、るきさんは同校在籍中に出場し、この春卒業しました。冨田せなさんについてはチームアルビレックス新潟に所属して活動しています。
私もテレビの前で息をのんで観戦し、皆さんの素晴らしい演技に感動を与えてもらいました。平野歩夢さんは決勝2本目の得点が伸びないという逆境をはねのけての大逆転、過去に大きなけがをした恐怖とも闘った冨田せなさん、世界一高いエアーで会場を魅了した平野海祝さん、決勝1本目、2本目を転倒しながらも3本目を成功させ見事5位入賞を果たした冨田るきさん。大きな舞台でベストを尽くして得た結果が素晴らしいのはもちろんですが、ここに至るまでにそれぞれが重ねてきた努力と、ご家族をはじめサポートしてきた皆さんに心から敬意を表したいと思います。

4人の母校「開志国際高校」

4名の方が卒業した開志国際高校は、新潟県胎内市に2014年に開校した比較的新しい学校です。「医学」「国際情報」「国際アスリート」「アスリート」4つのコースを柱に、真の国際人・リーダー・スペシャリストの育成に取り組んでいます。スノーボード部は開校の年に、平野歩夢さん、海祝さんの父である平野英功氏をヘッドコーチとして招聘し創部しました。現在は、スノーボードにスケートボードも加え活動しています。
冨田せなさん、るきさんが卒業したJWSC全日本ウインタースポーツ専門学校は、新潟県妙高市に1999年に開校した、日本初の本格的なウインタースポーツの専門学校です。年間6カ月以上に渡る雪上実習を盛り込んだ実技中心のカリキュラムで、バンクーバー、ソチ、平昌オリンピックと3大会連続で出場した藤森由香さんや、平昌オリンピックに出場した広野あさみさんなども輩出しています。
冨田せなさんが在籍するチームアルビレックス新潟は、2004年に設立されたスキー・スノーボードのトップアスリートのチームで、藤森由香さんやスキーのアルペン競技で活躍した皆川賢太郎さんや吉岡大輔さん、広井法代さんなどが以前在籍しオリンピックに出場されました。

夢に向かって挑戦する人を応援したい

今回の4名の選手を讃える報道を見ていて、こうした大きな舞台で活躍する日本人選手や地元選手の活躍は、社会に良い影響を与えてくれると改めて感じる事ができました。
スノーボードをやる子供たちが「自分もオリンピックにでたい」とコメントしていたり、街を行く人が「刺激をもらえた。自分も頑張ろうと思う」とコメントしていたり、地元で応援する方々が「地元の誇りです。」とコメントする様子が伝えられていました。
同郷の人の活躍を我が事のように感じる郷土愛も素晴らしい事ですし、選手の活躍を自分の事に置き換えて、自分も挑戦や努力をしてみようと勇気を与えてくれます。競技のパフォーマンスの素晴らしさだけでなく、アスリートの方々の挑戦や努力のストーリーが私たちの心を打ち、挑戦してみようという勇気を与えてくれるのだと思います。若い人達にとって、同世代の人たちの活躍は、スノーボードに限らず、きっと強いインパクトを与えることでしょう。
大きな夢に向かって挑戦する人が地域の中に増えれば、その地域はきっと活性化するはずだと思います。平野兄弟や冨田姉妹のような存在が、スポーツに限らず様々な分野から、次々と出てくる社会になるよう、夢に向かって挑戦する人を、私も微力を尽くして応援していきたいと思います。


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