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新潟市北区で電動キックボードのシェアリングサービス事業をスタート

以前、このコラムでも少しご紹介したことがありますが、NSGグループの愛宕商事㈱が、電動キックボードのシェアリングサービス「NiMo」を開始いたしました。
この事業は、新潟市北区の豊栄エリアで電動キックボードをレンタルし、近郊の観光地を周遊する際の新たな移動手段として利用してもらおうというサービスです。JR豊栄駅と新潟県最大の潟である福島潟、酒蔵のDHC酒造の3カ所にレンタルステーションを設け、景色を楽しみながら名所を巡ることができます。また、スマートフォンの専用アプリを使って予約し、支払いも登録したクレジットカードを使って支払う形式で、完全に無人化され、対面での手続きが必要なく簡単且つ手軽に利用することができます。

観光の足として期待が高まる電動キックボード

地方では電車やバスなどの公共交通が減便されたり行き届いていなかったり、生活はもちろんですが観光面でも切実な課題となっています。豊栄駅周辺のエリアも、福島潟は「日本の自然百選」「にいがた景勝百選」「遊歩百選」などに選ばれるほど風光明媚な北区の名所ですが、電車を降りた後の手段はタクシーに限られ、電動キックボードは観光の足として期待が高まっています。
愛宕商事㈱では、以前より北区で学生向けのカーシェアリングサービスの事業を展開しており、そのご縁で北区役所より従前より行っていた自転車レンタルの運営についてご相談いただきました。その際、カーシェアリングで培った無人貸し出しのWEBシステムの提案に加え、利用者様の利便性の向上や選択肢の増加策として電動キックボードのシェアリングサービスを提案いたしました。この事業は2次交通の充実を目指す北区役所や地域の皆さまと連携し進めさせていただいており、そうした皆さまのご協力の上で昨年11月にテスト運用を行い、この春より本格的にスタートしました。
テスト運用では、電動キックボードの利便性に加え話題性も加わり、予想以上の反響があったそうです。20代から50代と幅広い年代の方々に乗っていただき大変好評であったとのことで、豊栄駅周辺の観光地への注目を集めています。

安全に対する取り組みも重要なポイント

電動キックボードは、2023年7月に法改正が行われ、それまでは原動機付き自転車(原付バイク)に対するルールが適用されていましたが、特定小型原動機付自転車という新しい区分が設けられ、免許証が無くとも16歳以上なら運転可能となるなどルールが緩和されました。世界では急成長を遂げているモビリティですが、日本国内でも新しい移動手段として成長が期待されています。
一方で、これまで日本ではほとんど利用が無かった電動キックボードが普及する中で、安全に対する懸念もあります。特に、利用者の交通ルール遵守や努力義務であるヘルメットの着用が重要とされています。
愛宕商事㈱は、11月のテスト運用を開始する前に新潟北警察署の方々に向けて電動キックボードについて理解を深めていただく講習会を開かせていただきました。また、ヘルメット着用を促進するための意見交換もさえていただき、地域でキャンペーンを実施いたしました。引き続き講習会や試乗会などの啓発活動を積み重ねていくと共に、このサービスはWebサイトで予約をする仕組みなので、ホームページやアプリで運転ルールや安全に関する情報発信の充実に取り組んでいきます。

CO2排出量の低減につながり環境にも寄与

新潟市北区の豊栄エリアだけでなく、人口減少に伴い公共交通の手段の利便性が低い地域は全国に数多くあり、手軽に利用できる電動キックボードは、大きな可能性があると思います。また、都市部においてもラストワンマイルの新たな移動手段として、期待が寄せられています。加えて電動キックボードの利用は、化石燃料を使用する従来の自動車やバスなどと比べCO2排出量の低減につながり、環境にも寄与できるものと思います。
愛宕商事㈱の電動キックボードのシェアリングサービスはスタートしたばかりですが、他地域にも展開し、各地域の課題解決や持続可能な社会の形成に貢献できる事業であると思います。NSGグループとしても、こうした新しい分野の事業に積極的にチャレンジしていきたいと思います。        〆

NSGグループ https://www.nsg.gr.jp/
愛宕商事(株)https://atago-corp.com/
NiMo https://ni-mo.jp/


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