何歳になってもおしゃれを楽しみたい～洋服で人々を笑顔に

コロナ禍の真っただ中に企画を立ち上げ、社会活動の活性化と共に成長を図ろうとしている新しい事業があります。それは、NSGグループのアパレル会社（株）ニイガタスタイルが展開する「古町ハイカラ」という介護サービス施設や老人ホーム等の福祉施設で色とりどりの洋服を出張・訪問販売するサービスです。
古町ハイカラの企画をスタートさせたのは2021年。「何歳になってもオシャレは人を笑顔にできる。洋服で人々を笑顔にしたい。」という思いで企画が立ち上がりました。

ニイガタスタイルは、新潟市の古町通りに“PRIVATE[＆]PUBLIC”というオーダースーツの専門店を構えるアパレル事業会社です。病院や福祉施設、ホテル、航空会社、学校等の制服など各種ユニフォームの企画・製造・販売をはじめ、医療福祉施設、飲食店、ホテルなど業務用リネンのリース、各ファッションブランド・アパレルメーカーと提携し、店舗の運営・販売を行うリテールアウトソーシング事業を展開しています。
ニイガタスタイルでは、衣服はデザインや機能だけではなく、新しい服やお気に入りの服を着たときに気分が上がったり、特別な日や人との思い出であったり、人々に幸せや感動を与えるという衣服の役割や価値も大切にしています。介護・福祉施設を利用しているお年寄りのおしゃれや、そのお買い物をサポートすることができないかというコンセプトからこの事業が生まれました。

洋服で人々を笑顔にしたい

古町ハイカラの事業スタートにあたり、ユニフォーム販売事業やリネンのリース事業で以前より取引のある福祉・介護施設でトライアルの出張販売を行わせてもらいました。当時世の中はコロナ禍であり、施設もご家族との面会に制限を設けているような状況であった事や、施設の側にもこうした催事の前例がなかったため、様々な調整が必要であったそうですが、2カ所で出張販売を実現できました。
実際に実施してみると、利用される方々は笑顔を見せてくれて、顔見知りや職員の方々でワイワイとお話ししながら買い物を楽しむ様子も見られたそうで、洋服で人々を笑顔にしたいという思いを実現できる企画である事が確認できたとの事でした。一方で、こちらが提案したい洋服とお客様が求めるものに若干のズレがあることに気付いたり、新たなニーズを発見する機会にもなったそうです。

コト消費としての体験価値も提供したい

こうした介護施設等での訪問販売はニイガタスタイルの独自サービスではなく、競合する事業者ももちろんありますが、ニイガタスタイルならではの特徴があります。それは、接客力の高さです。古町ハイカラは、百貨店のファッションブランドなどでの販売経験豊富で接客力に自信のあるスタッフが運営しています。服を買う時には、購入する服それ自体を気に行って購入すると思いますが、ショッピングを楽しむという価値もそこには生じます。親しみやすく接客するスタッフとの楽しい会話や、「自分はこんな服も似合うんだ」という新しい自分を発見できる提案であったり、単なるモノ消費ではなく、コト消費としての体験価値も提供できそこが差別化のポイントになります。企業である以上売り上げや利益が大切である事はもちろんですが、それ以上に衣服を通して人々を幸せにするという企業としてのパーパスに基づいて生み出される価値を磨いて、それを強みにしていければと思います。
新型コロナウイルス感染症が5類に変更されたことを契機に、医療機関や福祉施設のご家族等との面会制限も緩和されてきました。感染症対策を怠ることはできないものの、介護、福祉施設での出張販売の機会も増えてきました。当初は婦人向け商品のみでしたが、紳士向けの取り扱いも始め、販売アイテムも都度、工夫してきました。
福祉、介護施設での展開を広げると共に、高齢の方々のイベントの場やお買い物の利便性が低い地域などにお伺いして、おしゃれをサポートすると共に楽しいショッピングの機会を創り、利用される皆さんを笑顔にしていければと思います。また衣服に限らず、お一人お一人が長い人生を過ごされてきた中で幸せと感じるものは千差万別で、潜在的なニーズはたくさん眠っていると思います。そうしたニーズを満たせる事業の可能性を追求し、より多く方々の幸せや豊かさに貢献できるよう努めてまいります。　　　　　　　　〆

＞＞NSGグループ ホームページ
＞＞（株）ニイガタスタイル ホームページ