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最強説series No.6 ~たまねぎ~ 血液をサラサラにする、その秘密に迫ります。

”たまねぎを水に浸し過ぎているやつ、同時に栄養素も逃がしている”


皆さまこんばんは。
今回の記事では、最強説シリーズについてお送りします。

最強説シリーズとは、栄養価の観点から食材に含まれる栄養素の量をもとに
「これ、食材の中で最強なんじゃね?」と思ったものをピックアップしたシリーズとなります。

今回は涙が出る野菜、たまねぎについてお送りします。

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▶たまねぎが最強説の理由

・血液がサラサラになる
・抗酸化作用
・ビタミンB1との相性〇

たまねぎといえば、涙が出るだけでなく血液をサラサラにする野菜として知られていますが他に上記のような効果もあるとされています。

その効果を持つ成分に関しては後述しますがたまねぎも優秀な野菜の一つであることは間違いないです。

▶たまねぎに含まれる栄養素

①一般成分
・炭水化物
・タンパク質
・脂質
②ビタミン
・ビタミンE
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン
・ビタミンB6
・パントテン酸
・ビオチン
・ビタミンC
③ミネラル
・ナトリウム
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・鉄
・亜鉛
・銅
・マンガン

以上がたまねぎに含まれる5大栄養素となります。

上記の中でも多く含まれる栄養素はビタミンB6、ビタミンC、カリウムです。これらの働きをまとめると、

①ビタミンB6
・アミノ酸の代謝を助ける

(たんぱく質を分解し→エネルギーに変換したり、血液や筋をつくる)
・GABAの合成を助ける
(GABA=神経の興奮を抑える働きや、睡眠を促す働きがある)
・動脈硬化のリスクを抑える
→動脈硬化の原因になりうる成分(アミノ酸の一種)の血中濃度を下げる

②ビタミンC
・抗酸化作用

(体内の活性酸素の蓄積を防ぎ、また回復を促す
・コラーゲンの合成を促す

●一つ豆知識:ストレス強くを抱えている場合、たばこは血中のビタミンC濃度が減りやすいまたは少ない傾向にある為積極的に摂ることをお勧めします

③カリウム
・ナトリウムと共に体内の水分バランスを保つ

・細胞の浸透圧の調節(細胞内の水分の調節)=むくみの防止
・神経伝達の調節
・心臓機能、筋肉収縮の調節
(不足すると、こむら返りの原因になりうる。)
・血圧を下げる
(ナトリウムの量を調節し、過剰になった場合は排せつを促す。)

以上になりますが、実をいうと上記3つは他の栄養素より多めに含まれてはいますが”突出して多いわけではありません。

むしろ5大栄養素の含有量自体がう~んって感じです。

(正直な話、カリウム一つにしてもバナナ一本分より少ないです。)

このままでは最強説の理由に挙げたことから逸脱してしまいます。

それを解決するのが次の項です↓↓

▶たまねぎ最強説の理由をもっと深く

硫化アリル と ケルセチン、
この2つの成分が重要なカギを握る

たまねぎの5大栄養素の含有量についてあまりいい表現はしませんでした。

しかし、たまねぎ最強説最大の理由が上記2つの成分に隠されています。硫化アリルとケルセチン、それぞれの働きを見ていきましょう

硫化アリル
・涙が出る原因(切ると涙がでるのはこれの影響です)
・たまねぎの臭いのもと
・消化液の分泌を促す。
・ビタミンB1と結合し、吸収を促す。
・血液をサラサラにする→ 血栓ができるリスクをさげる

ケルセチン
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・脂肪吸収の抑制
・血管が柔軟に拡張できるようにする(血管内皮機能の改善)

上記にもあるように、硫化アリルとケルセチンには血液に作用する働きがあります。

=たまねぎの血液をサラサラにするという働きはこの2つの成分ありきということです。

●豆知識②:犬にたまねぎを食べさせるのはダメ。というようなことを聞いたことはありませんか?
→ これは硫化アリルが大きな原因です。硫化アリルを摂取してしまうことで血液中で中毒症状を起こし、最悪死に至ります。決して食べさせないでください

▶たまねぎを食す

野菜炒め・野菜スープ・みそ汁 等々…

▽みそ汁

みそ汁

▽ミネストローネ

ミネストローネ

▽オニオンスープ

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▽肉とたまねぎの炒め物

たまねぎ料理

▽野菜炒め

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▶調理する時のワンポイント

・水に浸しすぎない
(たまねぎの辛いのが苦手だからといって切ってから水にさらしてしまうと、硫化アリルが半分ほど水に溶けてしまうため)
→汁物にして具材だけでなくスープも一緒に飲めるものだと〇

・油と一緒に摂るとケルセチンの吸収効率up
(ケルセチンは脂溶性の為、炒め物などにすると吸収しやすい)

▶まとめ

・ビタミンB6、ビタミンC、カリウム含有量は多めだが、他の食材と比較すると微妙

・血液をサラサラにするのは硫化アリルとケルセチンの働きによるもの

・調理の際は水に浸しすぎないこと。

いかがでしたか?

今回の記事は以上になりますが、たまねぎを切ると涙が出る謎と血液サラサラの謎をメインに触れてきました。

調理例もほんのごく一部であり、メインになることは少ないですが、レパートリーが非常に多い食材です。

是非、たまねぎを食べる際に参考にしていただけると嬉しいです。


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