「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第22訓
第22訓「ノーサイドゲーム 」
こんにちは。
二代将軍中吉です。
「ノーサイド」という言葉がありますよね。
ラグビーで、 試合が終われば自陣も敵陣もそれぞれのサイドはなくなって、勝った方(side)も負けた方(side)も、ない(no)、no sideという意味です。
このノーサイドという精神は、ゲームが終われば敵味方関係なくお互いを讃えあうというラグビー精神の象徴です。
ただ、このノーサイドという言葉、日本だけ、らしいんです。
ノーサイドという言葉は、現在、海外では使われてなくて、試合終了のときは、フルタイム(full time)と言われます。
しかし、ノーサイドという言葉は海外では廃れていても、その精神は日本だけでなく海外でも、いまだ健在であることは間違いありません。
そうしたノーサイドの精神は、日本の将棋にも見てとれます。
西洋将棋のチェスや囲碁は、敵味方を白と黒で区別し、ゲーム終了後も、その白と黒が一緒になることはありません。
白と黒の駒や碁石は、それぞれ別々に分けて納められます。
たとえば、碁石を入れる入れ物(碁笥「ごけ・ごす」)は、白と黒を入れるため2つで1セットです。
それに対して、将棋の駒は、1つの袋か箱に一緒に入れます。
敵味方の駒は関係なく、同じ箱(または袋)に入れるのです。
ゲームが終わったら、敵も味方も一緒だというノーサイドの精神みたいに。
「将棋から教わった、人生で大切なこと」
その22個目は、