きのうの結果&あすの対局予定 2021.12.22-2

テレビ棋戦がずいぶん前で止まっていました。明日は銀河戦の決勝もありますので、消化しておきましょう。

先日の銀河戦(12/7、9)

佐々木勇気七段●-増田康宏六段○
藤井聡太銀河○-佐々木大地五段●

佐々木勇気-増田戦は、角換わり腰掛け銀から先手の増田六段が左辺を攻めて手を作ります。手厚く制圧してからは、手数はかかったものの常に優位に進めていた印象です。佐々木七段は終盤で粘り、さまざまに手を作りましたが、全体としては見せ場のない一局になってしまったかもしれません。
藤井-佐々木大地戦は相掛かりの出だしとなり、中盤で先手の藤井銀河が端を絡めて一気に攻めかかります。素朴に飛車を取り切れば佐々木五段の勝ちになっていたのかもしれませんが、持ち時間の大半を注ぎ込む長考の末に飛車を逃がすとヨリが戻り、やがて形勢は藤井銀河勝ちになりました。しかし今度は藤井銀河が仕留め損ねるというあまり見ない展開で再びもつれます。最後は先手が押し切ったものの、右辺の勢力がめまぐるしく変わる激戦でした。
次戦は準決勝、増田六段は菅井八段と、藤井銀河は渡辺名人と対戦することとなりました。

先日のNHK杯(12/12)

稲葉陽NHK杯選手権者●-千田翔太七段○

先手の千田七段は相掛かりを選びました。後手の稲葉NHK杯が右玉に構えますが、千田七段が竜を作って指しやすくなったでしょうか。早いタイミングの金捨ても鮮烈でしたが、自陣の弱点を消しつつ紛れをなくしていく指し回しが光りました。
稲葉NHK杯は惜しくも、3年連続の決勝進出と連覇はなりませんでした。千田七段はベスト8に進出し、次戦で松尾歩八段と対戦します。

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