きのうの結果&あすの対局予定 2021.12.3


前日の対局を簡単に振り返り、翌日の対局をちょっぴりご紹介します(テレビ対局はのちほど)。のんびりです。
また、コメントは見ていた対局を中心に適宜添えています。

竜王戦 6組

福崎文吾九段●-島本亮五段○

次戦、島本五段は中田功八段もしくは宮本五段と対戦します。福崎九段は昇級者決定戦に回ります。

順位戦 B級1組 9回戦

三浦弘行九段○-千田翔太七段●
屋敷伸之九段○-佐々木勇気七段●
郷田真隆九段○-阿久津主税八段●
松尾歩八段○-横山泰明七段●
藤井聡太竜王○-近藤誠也七段●
久保利明九段○-木村一基九段●

藤井-近藤戦は先手の近藤七段が優位に進めますが、具体案が難しく、端の微妙な攻防からはっきり逆転したようです。ただそのあたりでのAbemaの勝率表示は、近藤七段が十字飛車を甘受してなお良さを主張するという読み筋だったようなので、実戦的にはその手前で入れ替わっていたかもしれません。少なくとも体感としては、一気に振れたというより、ジリジリ差が詰まったのちに顕在化したという感じではないでしょうか。劣勢ながらも締め上げる指し回しはさすが藤井竜王でした。
屋敷-佐々木戦は後手屋敷九段の雁木に佐々木七段が右四間飛車に構えます。短手数の切り合いになり、最後に佐々木七段の攻めを切らす形で屋敷九段の勝利となりました。
やはり順位戦はこのあたりからもつれてきます。昇級戦線では依然藤井竜王と佐々木七段が一歩抜け出してはいますが、首位は交代しました。追う千田七段は痛い3敗目となりましたが、次戦で佐々木戦、その次に藤井戦も控えており、連勝すると最終戦での自力昇級が残ります。稲葉八段、三浦九段も3敗で追走しており、まだまだ結末はわかりません。
残留争いは俄然混沌としています。2勝6敗で木村九段、近藤七段、松尾八段、阿久津八段が並び、3勝5敗で久保九段、4勝5敗で屋敷九段と横山七段という星取です。直接対決もあり、こちらも予断を許さない状況です。
10回戦は12/23、抜け番は藤井竜王です。

王座戦 一次予選

小倉久史七段●-青嶋未来六段○
都成竜馬七段○-西川和宏六段●

次戦はいずれも一次予選決勝。青嶋六段は島本五段と、都成七段は折田四段、豊川七段、出口五段のいずれかと対戦します。

棋王戦 挑戦者決定トーナメント 準決勝

永瀬拓矢王座○-豊島将之九段●

先手番は永瀬王座。相掛かりに進み、本局も激しい捌き合いからうまく永瀬王座が優位を築きました。直近2局はここから豊島九段のすさまじい踏ん張りのドラマがありましたが、今回はそのままハードな寄せ合いに。正確に対応した永瀬王座が押し切りました。
永瀬王座はトーナメント決勝で佐藤康光九段と、豊島九段は敗者復活戦に回り郷田九段と対戦します。

叡王戦 段位別予選

渡辺大夢六段●-本田奎五段○
井出隼平五段●-本田奎五段○

連勝をおさめた本田五段は次戦、予選決勝で出口五段と対戦します。

棋聖戦 二次予選

森下卓九段●-戸辺誠七段○

先手の森下九段がゴキゲン中飛車を警戒した出だしを見せると、後手の戸辺七段は四間飛車に構えます。森下九段は雀刺しで端角を咎めにいきますが、戸辺七段がうまく捌いて攻めをつなげ、粘りを振り切り快勝。
戸辺七段は次戦、二次予選決勝で森内九段と対戦します。

清麗戦 予選

予選トーナメント
本田小百合女流三段○-堀彩乃女流1級●

本田女流三段は予選トーナメントベスト8一番乗り。次戦で鈴木女流三段もしくは伊藤女流三段と対戦します。堀女流1級は再挑戦トーナメントに回り、鈴木-伊藤戦の敗者と対戦します。

再挑戦トーナメント
伊奈川愛菓女流二段●-高浜愛子女流1級○
竹部さゆり女流四段●-長谷川優貴女流二段○

次戦、高浜女流1級は山田女流四段と、長谷川女流二段は船戸女流三段と対戦します。

※12/4、5の対局はありません。

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