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KENTO開発室 #1

KENTOは『最新鋭の将棋AIを、だれでも、どこでも』をコンセプトに開発されたブラウザアプリです。
KENTO開発室noteでは、サービス内容の紹介や、開発裏話をお届けしていこうと思います。

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https://www.kento-shogi.com/


KENTOのコンセプトについて

『最新鋭の将棋AIを、だれでも、どこでも』というコンセプトには、次の3つの要件が込められています。

1.  充分に強いこと
2.  誰でも利用できること
3.  どこでも利用できること

ご存知の通り、いま強豪将棋AIは名人に勝利するまでに強くなっています。また、多くの将棋AIはオープンソースで公開されており、誰でも無料で利用したり、開発に参加することができます。一方で、一般の将棋ファンが手元で利用するには、現状やや高い技術的なハードルがあります。

KENTOはそんな強豪将棋AIを、Windowsパソコン無しで、セットアップ無しで、家でも外出先でも自由に使えるようにすることを目的に開発しました。特に「スマホ将棋アプリの対局結果をスマホで検討したい」「プロ棋戦の評価値が知りたい」「Macでも使いやすい検討アプリが欲しい」という私の個人的なニーズが出発点です。

UI面では「シンプルかつ必要十分」であることを強く意識しています。機能を省けるだけ省いて、必要な機能を最小限の手間で、気持ちよく利用できるように、トライアンドエラーを繰り返して設計しました。


運営・開発費の回収、収益化について

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KENTOは、将棋ファン兼プログラマーの @na_o_ys によって個人で開発・運営されています。現状は収益が無く、棋書を数冊買える程度のサーバー費用が日々かかっています。(利用者の方は気にせずに使い倒してください。)

継続的にサービスを提供するためには、安定した収益化の仕組みが必要です。現在、以下の指針で月額課金制のプレミアムプランを用意することを考えています。

1.  プレミアムプラン専用の便利な機能を用意する
2.  無料ユーザーでも上で挙げたコンセプトを実現できる
3.  今後ユーザーが増えても収益が破綻しない

最も難しいのは、2と3を両立することです。無料ユーザーの方でも便利に使える一方で、常に一定の割合の新規ユーザーがプレミアムプランに入会したくなるような、魅力的な機能と価格設定の境界を見極める必要があります。

がんばります。


次回以降は、KENTOが利用させて頂いている将棋AIエンジン「やねうら王」や評価関数「illqha4」の紹介、クラウド基盤「AWS Lambda」と将棋AIを組み合わせた活用方法、なぜKENTOのスコア計算がサクサクなのか、など技術的なお話を紹介しようと思います。

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