指す将順位戦9th B1第6局 ▲けい-△ゴッゴル

対局準備(将棋編)

 本局は、前期B1で6位のゴッゴルさんとの一戦です。ゴッゴルさんとは昨季も対戦しており、その時は危ない将棋を何とか拾ったような感じでした。

 今期は対局前の時点で3勝2敗、3位につけている難敵で、ここで負けると昇級戦線への影響が大きい重要度の高い対局です。逆に言えばここで勝つことができれば、自動昇級に大きく近づくことができると思います。

 戦型予想はおおむね昨年の対局と同じ、三間飛車―向かい飛車の相振りです。この戦型を練習できた回数はあまり多くありませんでしたが、序盤から慎重に読んで丁寧に指していきたいと思います。

対局準備(飲み物・食べ物編)

 いつもの(定期)

 勝ってる間はゲン担ぎを兼ねてこの体制で行きますよ~

対局

棋譜:https://lishogi.org/study/zfkJLRJR/R2e8aUJh#0

 本対局の棋譜は上のリンクからどうぞ。

 戦型予想はあたり。ただし、中央の駒組が昨年の対局と違っており、中央から銀を繰り出して機敏に仕掛けてこられました。

図1:28手目△3五歩

 いきなり3五歩から開戦。同歩同銀3六歩は2六歩から棒銀の定番の崩し方のパターンに入ると思っての4六歩でしたが、検討して見ると2六歩には3五歩2七歩成3六銀と軽くかわしてよかったらしいです。

 本譜ではこの後自陣に手を入れ、自玉は右側に雁木風の組み方に構え、相手は低く構えてこちらからのとっかかりを作りにくいような陣形にしていました。

図2:63手目▲9四香

 図2はこちらからの端への攻めがいったん通った局面、評価値的にはほぼ互角のようですが先に手を付けることができて気分的にはちょっとさせるかなと思っていました。

 推奨手は6五歩で飛車筋を通しつつこちらの飛車に圧力をかけるような手だと思います。本譜では9一歩で、取り込まれて桂をはねられると9二歩と指すことになるためこれは単純に一手パス。評価値的にも対局中の気分的にもこの手で指しやすくなったと考えていました。

図3:82手目△6四銀

 自陣の左側を捌いてすっきりしたこの局面、正着は示されている通り6三歩。対局後に落ち着いて見てみると、この叩きで相手の守り駒を上ずらせつつ7三の地点へのねらいができています。飛車筋が通っていることも相まって本譜より厳しい攻めでした。

 本譜はこの手と迷った末に5四桂。その後5五歩6二桂成同玉6五歩と進行しました。飛車を取られつつも6四から迫ることで相手玉を圧迫していきました。

図4:97手目▲6三角

 前の局面から進み角を打ったこの局面、王手で相手玉に迫りつつ玉頭の受けに効いたこの角打ちで自玉を支えきれそうだと考え、指しやすいだろうぐらいに考えていました。

 しかし飛車が思ったより受けに効いており、こちらから攻める具体的な手はあまり思いつかなかったのでいったん相手の攻めを受け止めて自玉を安全にしてから攻めることにしました。

図5:104手目△3六歩

 先ほどの局面から馬を引き付け3六桂同銀同歩と進んだこの局面、相手が3五銀~2六銀と攻めてくると考え、簡単に2七歩で受かっているだろうと思っていましたが、4九角など力をためられた時に正しくさせるのかは少し怪しいところでした。(読み込ませた筋と自分の読みがかみ合わなかったので多分間違えそう)

 本譜の3九歩自体は横の飛車の攻めを軽減しているので悪い手というほどではないですが、指す前の評価が+19ほどでこの手の後に+10以下まで下がったことを考えると疑問手ではあったようです。

 結局は自分が予想していた2六銀同馬同飛2七歩で、馬を消されながらも相手の玉頭に駒を打つスペースができたため、こちらの攻め手が明確になりました。相手の持ち駒が角2枚と受けにくいこともあり気分は大優勢。

 最終的には117手目△3三銀打までで相手が投了し、本局も勝つことができました。これで今季は6連勝になり暫定1位をキープしています。

対局を振り返って

 本局は自玉の即死要素(3七の歩がなく角筋が怖い・桂を渡すと3六に打たれ、玉の動きが一気に制限される・飛車を渡すと横からの攻めが受けにくい)が多く、また明確な攻め筋ができたのが最終盤であったことから局面の差がわかりづらく考えることの多い対局でした。

 何とかうまく攻めをつなぐことができましたが、途中少し違っていれば結果も変わっていたような気がします。それぐらい指している側からすると難しい将棋でした。

 B1全勝者のもう一つの対局ポール-島ノ葉尚戦も同じ日に行われており、そちらも全勝のポールさんが全勝を維持されました。どこまでついていけるか分かりませんが、いけるところまでは頑張りたいです。

次の対局に向けて

 7回戦では、じっきょーさんとの対局が予定されていますが、ちょうど実習期間と重なってしまいます。多分ですが期日より後の対局にするようお願いすることになると思います。

 忙しい中ですが、自分の順位とここまでの勝敗からあと1勝できればほぼ昇級入れ替え戦は確定だと思うので気合い入れていきたいと思います。

今後書きたいもの、書かなきゃいけないものの在庫

 今後書きたい、noteを始めたなら書かなきゃいけないと思っているものは以下の通りです。失踪せずに続けられるといいですね。

優先度 高:今季指した指す将順位戦の記事×残り0
      同期について:前編(忙しくて見直しする時間がない)
      同期について:後編(未着手)

優先度 中:自分の棋風や採用戦法について(忙しくて見直しする時間がない)
      自己紹介(将棋以外)
      昨季の振り返り

優先度 低:昨季の個別の将棋についての記事(書かない気がする)
      日記的な記事


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