社会人リーグレポートR1.9

川合研は15年ぐらい前から社会人リーグに出ています。7人制の団体戦、すなわち、7局同時に指して4人以上勝ったチームに勝点が入ります。川合研は大学などで団体戦を経験している人が多いので、格別燃える大会です（私が一人で燃えているという噂もありますが(^^;）。

現在、川合研から1チームの参加。ひとつでも上を目指しながらも、目先の勝敗にこだわらずみんな楽しめるようにメンバーを組んでいます。

この記事では、3日目の模様をレーティング点数に注目してお伝えします。川合研メンバーの平均レーティングは1563です。川合研は2部で、ここまで全敗で最下位をひた走っています(^^;　はっきり言って相手が強いのですが、その中でどう戦うか、どう楽しむか。

9回戦　VS埼玉大学将棋部

埼玉大学将棋部は平均レーティング1707。上位を狙う強豪です。知った間柄のチームなのですが、こういうときは強い方がやりにくいものなので、ちょっと期待していました。

〈オーダー〉数字は川合研から見たレーティング差
＋41…勝ち
－54…勝ち
－160…勝ち
－293…負け
－340…負け
初参加…勝ち
初参加…負け　4-3で川合研の勝ち！

点差の小さいところが3局できたので、もしかしたらいけるかも！というオーダーです。－54、－160の二人が勝ったのは大きかった。どちらも熱戦で、勝ちきったのは貴重な経験です。

10回戦　VSあり

ありの平均レーティングは1687。オーダーはかなり厳しいものになってしまいました。

〈オーダー〉数字は川合研から見たレーティング差
＋334…勝ち
－16…勝ち
－229…負け
－385…負け
－388…負け
初参加…勝ち
初参加…負け　3-4で川合研の負け

相手がはるかに強いところが3つできてしまいました。チームとして勝つために、3つ捨てても4つとればいいという考えでオーダーを組むこともあります。しかし、今回はたまたまこうなってしまったという展開で、奇跡がなければ勝てない状況でした。

－16の相手に勝ち、初参加君の奮闘もあって3-4まで行けたのは上出来というところです。

11回戦　VS NEC

NECの平均レーティングは1605。かつては1部の優勝を争う強豪チームでしたが、今年は順位も近く、チャンスです。

〈オーダー〉数字は川合研から見たレーティング差
＋387…勝ち
＋26…負け
－142…負け
－162…負け
－233…負け
初参加…勝ち
初参加…負け　2-5で川合研の負け

NECにはタイトル経験のある強豪の方がいて、川合研のポイントゲッターが当たってしまいました。そこも含めて、ちょっときつい相手に勝つしかないという展開。

惜しい将棋が多かったのですが、中終盤で実力差が出てしまったようでした。難解な詰みを逃した対局もあったようです。この2-5は悔しい敗戦です。

12回戦　VSレッツ西日暮里

レッツ西日暮里の平均レーティングは1661。オーダーは思ったように当たり、埼玉大学将棋部戦のときのムードがもう一度来たかと思いました。

〈オーダー〉数字は川合研から見たレーティング差
＋351…勝ち
＋22…勝ち
－89…勝ち
－157…負け
－517…負け
初参加…負け
初参加…負け　3-4で川合研の負け

こちらのエース、相手エースのところは1勝1敗、あとのところをどう3つとるか。初参加君にプレッシャーがかかってしまったのは申し訳なかった。勝ったり負けたりを経験してメンバー間の絆が深まっていく、その負けの方がこの試合でした。各人がいやーとつぶやいてしまう試合後でした。

最後に…私が指した将棋から

2部だと有名な方と当たることも多く、胸を借りようと挑んだ一番。実戦からちょっと離れた変化図。△６七角と打ち込まれて普通はだめとしたものですが。

【上図から】▲９五角！△７八角成▲６三歩（下図）

▲９五角が読んでいた自慢の一手。△９四歩なら▲６二角成～▲６七銀。▲６三歩が入れば少し先手がいいと思います。

最下位を走る川合研チームですが、最終日は順位が近いチームとの直接対決がありますし、戦いを楽しんでいきます。