名局賞特別賞を受賞した将棋を将棋年鑑風に解説してみる

 昨年度の名局賞特別賞を受賞した、渡部愛女流二段戦(当時)の振り返りインタビューをスポーツ報知さまに掲載していただきました。考慮時間込みで全棋譜が掲載されるのってとても珍しいのでは…?
ぜひこれは並べていただきたい!と思い、将棋年鑑風に解説をしてみました。
こちらの記事下の方に棋譜が掲載されているので、ぜひ並べながら読んでくださいね。

20手目△92香…得意の四間飛車穴熊に命運を託す。
37手目▲86角…△64歩を未然に防ぐ、機敏な動き。
55手目▲74歩…これに変えて▲35歩は△73角がある。
80手目△54歩…▲55角を防ぎつつ後の△73飛を狙っている。
86手目△65歩…△95歩▲同歩△96歩や単に△85銀から端攻めを狙った方が良かったか。
125手目▲66銀…さっぱりと清算し先手優勢。歩切れも大きい。
132手目△85銀…ファースト駒柱。
149手目▲61金…▲36桂から直接玉を攻めた方が良かった。
155手目▲41飛…▲31飛で34の地点に利かすべきだった。
158手目△45馬…眠っていた馬が起きる。△44馬▲同飛成△88角までの詰めろになり逆転。
204手目△79金…投了図も駒柱。

 棋譜と解説を別々に書くと見づらい!並べていただいた方、ありがとうございます。
この将棋、全部で9回駒柱が出たそうです。
将棋ウォーズみたいに「駒柱!」って音声が鳴ったら面白いねーなんて、インタビューの時に渡部さんと話してました。

これで3回目の名局賞特別賞。泥臭さが功を奏しているのでしょうか。笑
人の記憶に残ってくれるのはとても嬉しいです。

読んでいただきありがとうございます。 単純なのでスキやフォロー、サポートをしていただけると更新頻度が上がると思います。笑