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【劇場の声】花まる学習会王子小劇場(東京都北区)

花まる学習会王子小劇場です。

東京都北区王子、というところにあります。もともとは製紙・印刷・出版などで賑わった街ですが、今では新しいマンションが立ち並ぶ、アクセスのいいベッドタウンとしての評価になりつつあります。そんな北区王子の駅から徒歩5分の地下に、私達の劇場はあります。

名前も2016年までは王子小劇場、でしたが、2016年に全国に学習塾を展開する花まる学習会さんに命名権をご購入いただき、花まる学習会王子小劇場、という名前になりました。

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1998年に開館し、2020年現在まで3人の芸術監督がプログラムの編成にあたっています。とは言え民間の劇場ですから、基本的には使いたい、と思っていただける劇場を目指して日々運営に携わっています。初代芸術監督である玉山悟の基本指針であった「若いアーティストを重点的に支援する」を継承しており、利用劇団の半数以上は20代から30代前半の比較的若いアーティストです。運営の特色としては、職員が全員クリエーターであることが挙げられます。利用者目線に立って、キャリアの黎明期のアーティストに対してどのようなことが求められているのかを一番理解できるスタッフによって運営されています。

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劇場の特徴的な事業としては、創業者の名前を冠した年間を通じて劇場の年間作品から優れた作品を表彰する「佐藤佐吉賞」・隔年で開催する「佐藤佐吉演劇祭」を開館以来継続して行っている他、若手の支援を目的とした自主企画を多く企画しています。同時に他地域劇団の受け皿として、集中上演「MeetsTOKIO」を企画している他、上記の佐藤佐吉演劇祭にも他地域の劇団を積極的に招聘しています。

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また、同時に様々な分野との協働事業も積極的に行っています。地域とのつながりで言えば、年に二回商店街とのコラボレーションによる「王子落語会」を開催している他、2代目の芸術監督の北川大輔時代に始めた北区民と演劇を作るプロジェクトや、3代目の芸術監督の池亀三太による劇団ぎんぎつね(高齢者参加型劇団)など、地域のなかに少しづつ浸透していく取り組みを続けています。また、若年層向けのアウトリーチも同時に行っており、夏休み期間中を利用した中高生向け発表公演付きワークショップ「王子小劇場サマースクール」のほか、命名権会社である花まる学習会とのコラボレーションのワークショップなども開催しています。また、近年は国際事業として外国人アーティストによる公演の招聘や、海外の演劇祭・劇場へのボランティア・インターンの派遣なども積極的に行っています。

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在東京の貸館中心の劇場ではありますが、その中でも多様なプログラムを提供できるように日々運営しています。


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