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初めてのデュエマを買い戻した

こんばんは。
一之下正衛門です。

早速ですが、僕は最近「デュエマクラシック05」という昔(2002-2005年)のデュエルマスターズカードを使った遊びにハマっています。

かれこれ4年前、このレギュレーションが生まれた時から「やりたいな〜」とは思っていたのですが、先月初めて僕の経営する「うどん処 ごく楽」が黒字化したのを期に昔のカードを集め始めました。

2002年から2005年というのはちょうど僕がデュエルマスターズカードで遊んでいた時期なので、懐かしくて堪りません。

しかし当時集めていたカードは1枚も手元にはありませんでした。

2005年、僕は同じ少年剣道に通っていた隣の小学校の一つ年下の男子を初めて家に呼んで遊んだ日に「ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン」「悪魔神ドルバロム」「精霊王アルファディオス」「クリスタル・ツヴァイランサー」「パワード・スタリオン」の5枚を盗まれて意気消沈していました(同じ日に「ロックマンエグゼ5 チームオブカーネル」も盗まれました)。

基本的に博愛主義の僕ですが、この男と幼少期の僕をミサイルでビビらせまくった金正日だけは死ぬまで許しません。

僕は大切なカードを失った現実から逃避するかのようにデュエマから遊戯王カードに転向しました。
(そもそも僕は5歳から7歳までは遊戯王派でした)

クラスの遊戯王カードをたくさん持っているMくんに頼んで、デュエマのキラカードとその子の遊戯王カード(E・HERO)を交換してもらい、その他のカードは家の向かいに住んでいたFくんに2000円で売り飛ばしてしまったのです。

どちらの友達とも、中学卒業以降は疎遠になっていたのですが、東京で働いているFくんは僕がうどん屋を出したのをSNSで見つけてくれて、帰省してきた際にはいつも昼飯を食べに来てくれていました。

「デュエマのカードってまだ残ってる?俺に売ってくんない?」
とLINEを送るとFくんは快諾してくれ、先日ビニール袋にパンパンに入ったカードをうどん処 ごく楽に持参してくれました。

「強いのはだいたい兄貴が売り払っちゃったけど、まあ見てみてや。言い値で売るわ」

たしかに僕がFくんに売り飛ばしたカードのうち有用なものはほぼほぼ無くなっていましたが、しばしば使えるカードも残っており、宝探し感覚で楽しくカードを漁っていたら、見つけました。こいつらを。

勝舞火炎デッキとその強化パックの目玉

「うお?!」

思わず僕は叫びました。

「え?!これFに売った奴の方に入れてたんか!Mの方と思ってた!これ絶対元俺のやつよな?!」

僕は早口にFくんにまくしたてました。

構築済みデッキと、内容固定のパックのカードなので割と誰でも持っていた2枚でしたが、確実に僕が初めて父親にダイエー古川橋店で買ってもらったものでした。

小学2年生だった当時、スリーブにカードを入れるなんて発想すらなく、公園や家の前にレジャーシートを敷いてデュエルをしていた僕の火文明デッキはボロボロで、特にボルシャック・ドラゴンのカードについた赤いインクには見覚えがありました。
たしか、子供会でプラ板キーホルダーを作るために写し描きした際に赤マジックがはみ出してしまったのです。

「これは一之下のやつやな〜。俺このデッキが出た時はまだカード始めてないもん」

Fくんの返事を聞くまでもなく、自分の初めてのデュエル・マスターズカードだと確信した僕は
「お〜」とか「うわ〜」とか声を漏らしっぱなしでした。

来月には結婚するというFくんに祝儀がてら多めにお金を渡した僕は、昼飯を食べるのも忘れて、トンカツの仕込みの時間になるまでこの2枚をうっとり眺めました。

子供の頃はそこまでこの2枚に思い入れはなかったのですが、22年前に買ったカードが、その3年後に僕の手を離れて、その19年後にまた手元に戻ってきたという事実にただただ胸が熱くなりました。

ボロボロで価値が高いことも全くない2枚ですが、今度は大切に保管します。




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