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しばらく履いていない靴のゴム底がボロボロ剥がれる理由

しばらく履いていなかった靴を履こうとした時に、ゴム底がボロボロ崩れて取れたり、そっくりそのまま剥がれてしまった経験はありませんか?

それは、加水分解(かすいぶんかい)という現象です。

地球上に空気がある限り必ず起こってしまう現象で、水との化学変化で、少しずつ、ゴム底が水を吸っていて、経年劣化を起こすのです。

特に日本は湿気が多い国ですから、乾燥した地域よりも進行は早いと思います。湿気を避け、通気性を保ちながらの保管は相当注意深くしなければなりません。

そういう意味からも、定期的にゴム底の張り替えが出来るタイプの靴を選ぶと長く履けると思います。

また、一口にゴム底と言っても色々な種類があるのですが、加水分解が加速しやすいゴム底と、進行が遅いゴム底があるように思います。ポリウレタンが化学変化を起こします。

既製靴をぱっと見て、すぐにこれは加水分解しやすいな、と分かればよいですが、普段買われる時にはなかなか分かりにくいと思います。

また、ゴム底だけでなく、合皮の中敷などもボロボロ崩れます。

少しでも長く履く為には、乾燥剤の使用や、木製シューキーパーなどを使うなど、湿気から靴を守りましょう。


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