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<感覚を支配するMODEとMOOD>74/100

(前回からの続き)

健康経営系の施策が、どれも会議室の中では良さそうなアイデアのように聞こえるのに、実際には参加率や利用率が極めて低いということが多くの企業で起きています。

我らが未来の喫煙所”&well Pit”もその利用率がなかなか上がらず、アンケートを取ってみると、第2位が「使い方がわからない」でしたが、圧倒的第1位は「人目が気になる」でした。

以前、人に変化が起きる時は順番があるという話をしました。
神経系(感覚)→筋系(機能)→骨系(構造)

アメリカ西海岸のような働き方がいいらしいと、その機能や構造だけをインストールしても、日本のワーカーの感覚が変わっていなければ、人々に行動変容は起きません。

この感覚を支配するものを、MODEとMOODと仮定してみました。
MODEはその人のマインドセット
MOODはその場所が持つ空気感

オフィスに来る人は、やはり働くモードなのであって、学ぶためや遊ぶために足を運んでいるわけではありません。

そしてまたオフィスが持つ空気感も、昭和を猛烈に働いてきた世代がリーダーとして君臨する、働く場所としてのムード。この場所に、休んだり運動したりするメッセージはそもそも宿っていません。

時代は変わっている最中だと思います。公私混同が是とされ、フリーランスが躍動し、スタートアップが増えていくはずです。そんな時代のオフィスは今よりもっとウェルネス色が強く、遊び心に溢れていることでしょう。

でも、今この瞬間の人々の感覚から離れすぎた施策は、コンセプトだけが美しく、実態を伴いません。流行り言葉のような健康経営、そしてその施策をしっかり実らせるための道が見えてきました。

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