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記事分類/蔵書紹介

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買ったけど読んでいない本について紹介します。本の概要、興味を持ったポイント、購入や積読の経緯など。
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#プログラミング

蔵書紹介:ドメイン駆動設計入門/成瀬允宣

本の概要『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』 ドメイン駆動設計(DDD)の入門書。ドメイン駆動設計といえば『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』が有名で、用語の難しさが知られているが、本書はエヴァンスよりも初心者向けにやさしく書かれている。海外著者の日本語訳ではなく最初から日本人が書いているため、日本人にとって読みやすくなっているだろう。 本書はエンジニアの理解のために、モデリングされた概念を実装へ落とし込むパターンに重点を置いて、

蔵書紹介:テスト駆動開発/Kent Beck

本の概要『テスト駆動開発』Kent Beck (著), 和田 卓人 (翻訳) テスト駆動開発(TDD)の方法論の解説書。動作するきれいなコードを目指すための開発モデルについて実例を見ながら学ぶことができる。テーマ・内容的に骨太でロックではあるが、海外原著の日本語翻訳のため文化の違いがあったり、テスト駆動開発自体のハードルの高さもあるため、少しとっつきづらい。 後述のとおり私は本書を読んでなく、別の方法での学習もできていないため、テスト駆動開発への理解度もあまり自信がない。

蔵書紹介:入門 Python 3/Bill Lubanovic

本の概要『入門 Python 3』Bill Lubanovic (著), 斎藤 康毅 (監修), 長尾 高弘 (翻訳) プログラミング言語のPythonについての骨太な入門書。エンジニアの中では定番の書籍のうちの一冊に挙げられることが多い。知名度が高すぎて逆に言及されづらいせいか、本書のクチコミはあまり見かけない。オライリー本のため信頼は高い。データサイエンスへの注目に伴ってPythonの人気も高まっているため、プログラミングの教科書としてよく読まれていると思われる。 サイ

蔵書紹介:SQLアンチパターン/Bill Karwin

本の概要『SQLアンチパターン』Bill Karwin (著), 和田 卓人 (監修), 和田 省二 (監修), 児島 修 (翻訳) リレーショナルデータベースやアプリケーションの設計、実装、SQL記述について、ありがちな良くない例とその理由、改善方法が書かれている。エンジニア向けの書籍として非常によく知られており、内容の汎用性は高く長期的に役に立つと思われる。ただし説明が具体的すぎて完全な初学者には少し難しいので、まずはDBやSQLの基礎知識を学んで、開発を経験した後に本書

蔵書紹介:良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門/仙塲大也(ミノ駆動)

本の概要『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方』 ソフトウェア開発における設計やプログラミングについて、ありがちな問題(悪いコード)と対処が説明されている。大半のページはプログラミングを中心にしており具体的なソースコードが書かれている。また、プログラミング以外にもモデリング、設計フェーズ、開発プロセスについて言及している。 『リーダブルコード』と近い位置付けにある。『リーダブルコード』と比べると目次や具体的な事例が丁寧に書かれてい

蔵書紹介:ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2/鶴保征城, 駒谷昇一

本の概要『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2 増補改訂版』鶴保 征城 (著), 駒谷 昇一 (著) ソフトウェアエンジニアリングの基礎として、システムの種類や開発プロセスについて書かれている。昨日紹介した『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業1』の続編であり、『1』のテーマは特に基礎的・上位概念的だったのに対して、本書はもう少し具体的な方法論に踏み込んでいる。 本書では代表的な業務システム(POS、CRM、CTI)、提案書、費用見積、ド

蔵書紹介:プログラムはなぜ動くのか/矢沢久雄

本の概要『プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識』 プログラム・ソフトウェアが動作する根本的な仕組みおよびその周辺知識が解説されている。プログラムが動く仕組みを知ることでソフトウェア開発を本質から理解し、より高度な応用ができるようになることを目的としている。章立てにはCPU、メモリー、ディスク、2進数の計算、浮動小数点数、データ圧縮、OS、アセンブリ言語、ハードウェア、機械学習、C言語、Pythonなどが挙がっており、コンピュータサイエンス