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ストーブリーグ振り返り【セ・リーグ編後半】

どうもどうも。ストーブリーグ記事、2回目の更新です。昨年はキャンプを見に行ってキャンプ地で記事をアップしたこともありました。しかし今年はキャンプはナシ。推し事が忙しいからね、仕方ないね。まあ、楽しければ全てOKです。ヨハンザム!

そんなこんなで、本編いっきまーす!

広島東洋カープ

補強ポイント
・投手
先発では90イニング以上を投げた選手が6人と充実しているように見えますが、7人目が20イニング台の山口翔(高卒3年目)と実は層が薄かったことが露呈。怪我や不振、ローテの谷間を考えると非常に危険な状態です。一方の中継ぎは、ここ数年の酷使が祟って中﨑翔太・今村猛・一岡竜司らが不振。そのしわ寄せを食って登板が増えたフランスアやレグナルトは好調をキープできず、終盤は打ち込まれました。また、チームのホールド数とセーブ数はリーグ最少だったそう。運用を見直すことも必要ですが、こうなってしまったからには数を確保することも必要です。ここ最近は投手育成が上手く、時間がかかると思われた高卒投手を次々と戦力にしていますが、悠長なことを言っていられない状況になってきました。

・外野手
一軍のレギュラーが非常に優秀なのであまり目立ちませんでしたが、実質的な“外野手”の頭数が足りず危機的状況。特にセンターを守れる選手が枯渇していると言ってもいいほど。絶対に頭数を確保したいポジションです。

・一三塁手
昨季はバティスタが素晴らしい打棒を見せましたが、ドーピング問題で今季の契約がまだなされていません。三塁では安部友裕が最多出場でしたが、あんまり好きじゃないというか、悪くはないですがそういう系の選手ではなかろうと。センターラインの固さが強みでしたが、タナキクが成績を落としマルが移籍してしまったことがV逸の一因にもなりました。これらのポジションで上積みがさほど期待出来ない分、一三塁の選手にもきっちり打力を求めたいところ。

入退団一覧

2019入退団広島

春先に頑張っていたレグナルトを切ったのは許さない(モップライバー並の感想)。長井や岡林を切るのも早くないかと。同じタイプを乱獲するならちゃんと面倒を見てあげてほしいです。まあ実力主義なので致し方ない部分もありますが。また、カープアカデミーの人たちが結構な数残っている中でさらに外国人選手を3人獲得し、合計7人になりました。バティスタはまだ契約の情報が出ていませんがどうなるのでしょう。

2019年齢広島

プラスポイント
森下暢仁の一本釣りは非常に美味しい結果でした。先発7番手どころか新人王級の活躍が期待できます。DJジョンソンスコットはともにリリーフ候補。ジョンソンは193cmの長身で150キロ超の速球とパワーカーブ、スコットは低いアームアングルから投じられるツーシームとスライダーが武器だそうです。
ピレラは三塁手候補として見られていますが、メジャー時代に出場が多かったのは二塁と外野(レフト)で三塁は1試合のみ。打撃は3Aではコンタクトもパワーもそれなりの数字を残しているようなので、守備負担が減る分いい成績を残せるかもしれません。菊池の去就が何とも言えない時に獲得したので致し方ないですが。外野には身体能力の高さが評価される宇草孔基と、育成から昇格した大盛穂を加えました。一応センターができるタイプです。

マイナスポイント
7人外国人選手を雇うとその運用がどうしても難しくなってしまいます。ピレラ、KJ、フランスア、スコットorDJといったところでしょうか。メヒアに報われてほしいのですが。
ドラフトで指名した選手は森下以外は素材寄りの選手でした。既に人数が足りているノーコンパワー右腕や高卒二遊間をまた指名するなど、的確さに疑問符がつくドラフトでした(筆者のドラフト評価はこちら)。

総評
ちゃんと投手補強をやったところは評価できます。”育成力”に胡坐をかいていると思っていましたが、V逸と久しぶりのBクラスで尻に火が付いたように補強したのはいい切り替えでした。あとは枠とリリーフの運用ですね。


中日ドラゴンズ

補強ポイント
・先発投手
防御率のタイトルを獲得した大野雄大や2桁勝利の柳裕也など結果を残した投手がいるにもかかわらず、先発投手の貢献度は12球団で最低だったようです。まあ、この指標がどういう計算で導かれるものなのか知らないので鵜呑みにはできませんが。しかしながら、その2人にロメロを加えた以外にまともな先発がいないのは事実です。若手を使う余地があるというのは、それはそれでいいことですが、さすがに補強をしないとまずいレベルでしょう。

・捕手
加藤匠馬が肩の強さで多くの出場機会を得ましたが、肩以外の守備や打撃がまだレギュラーの水準ではありません。その打撃も改善傾向ではあるので、スタメン“候補”ぐらいならいいですが、無条件でスタメンはれるようでは今年も厳しいシーズンになります。また、支配下に加藤と石橋の間の年齢の選手がいないというのも心配な点でした。

・外野手
いつまで大島洋平や平田良介に頼るつもりなのでしょうか。4番手もずっと藤井淳志。30代半ばの選手が主力を占めており、世代交代の遅れが顕著です。特にセンター候補は枯渇しています。

入退団一覧

2019入退団中日

青い血が流れているらしかったロドリゲスが移籍。さらに、ただでさえ薄い外野手を2人も切ってしまいました。グッズで搾り取った松坂も退団。松坂の尻拭いで生贄になったリリーフたちのことも忘れないで。

2019年齢中日

プラスポイント
先発にはドラフト3位で岡野祐一郎を指名。完成度が高い即戦力の投手です。リリーフには橋本侑樹ゴンサレスが加入。橋本はドラ2で、しかも岩瀬の背番号を受け継いだとあってかなりの期待を背負っていますが、いきなり一軍でと言うよりは少し鍛えてあげたほうがいい気がします。ゴンサレスはパワー型左腕でスペックはほぼロドリゲス。ロドリゲスとは元同僚で、彼が中日に移籍した時に3Aに昇格したとか。獲得報道時は「ゴンザレス」だったはずで綴りも「GONZALEZ」なのですが、登録名は「ゴンサレス」。もし濁っていればNPB史上3人目のルイス・ゴンザレスになっていました。
郡司裕也は勝手に期待しているのもありますが、即正捕手になれる力を持っています。捕手的な頭の良さを感じるエピソードをよく聞きますし、最後のシーズンには三冠王になるなど打力もあります。地肩は強くないようですがスローの正確さでカバーしています。また、ドラフトでは石川昂弥岡林勇希と良い素材の野手も加えました。外野には育成ですがシエラを獲得。年俸もそこそこ払っているのですぐ支配下登録するつもりなんでしょう。

マイナスポイント
補強ポイントの多さを考えると信じられないほど早い段階で補強終了宣言を出しました。福田秀平を逃した時に「トレードを考えなくちゃ」と球団代表?が言っていましたが不発だったのでしょう。だって中日の選手層スカスカやし。外野は根本的な解決になっていませんし、先発も期待しなければならない部分が多く残っています。今年も再建のために捨てるならかまいませんが。5位に沈んでいるのに補強が最低限の穴埋めのみというのが、やる気あるのかと小一時間問い詰めたくなります。n年連続Bクラスの現状が見えているのでしょうか。プロスポーツです、勝ってなんぼの世界です。松坂と根尾のグッズ売り上げがあればいいのでしょうか。しかも球団代表が育成選手の規程を知らないし祖父江さんを評価しないしほんまもうあれ。

総評
だいたいのことはマイナスポイントで書きました。広島と対照的な、謎の自信に満ち溢れた穏やかなオフシーズンでしたね。


東京ヤクルトスワローズ

補強ポイント
・投手
投手は先発中継ぎを問わず悲惨な状態。まず先発ですが、10人ぐらい欲しいですね()  規定に到達した小川泰弘ですら防御率4.57で5勝12敗という成績。2番手にくるのが今年40歳の石川雅規って、若手は何をしているの?  壊滅した先発に光を。リリーフはそれに比べるとマシに見えますが、先発が弱いことのしわ寄せもあり、首脳陣の学ばなさもありで毎年酷使で選手を潰しています。2020年シーズンも誰か消えると思って補強したほうがいいでしょう。勿論壊さないように運用することも必要ですが。

・捕手
中村悠平がここ2年ほど打撃好調で年齢的にも脂が乗ると言われるころですが、彼ひとりに頼り過ぎです。2番手井野卓って何事ですか。

・外野手
まずレギュラーが30代後半のおっさんばかり。さらに控えも30代に突入。若手は頭数こそ若干増えたものの、センター守れる人間がいません。広島と同じで、一軍戦力の派手さで目立っていないだけで危機的状況と言っていいでしょう。

入退団一覧

2019入退団ヤクルト

ベテランが一気に退団して若返りました。FA権を持っていたのに自由契約で移籍したバレンティンを許してはいけない。移籍金や人的補償が。また、年俸がアレなのは分かりますが功労者のブキャナンやハフを切ってしまったのは実力的にもどうなのかなと。

2019年齢ヤクルト

プラスポイント
ドラフトでは最高素材の奥川恭伸を獲得した上に即戦力の大学生を3人も指名。ここ最近で一番良いと言ってもいい指名でした。イノーアはよく動くファストボール使いで技巧派かと思いきや球速もまあまあ出る人。クックは制球力が武器。どちらも先発候補であり、先発の補強にやる気を見せたのは良かったと思います。本拠地がアレなのでフライPでないことを願います。また、戦力外からの拾い物ですが、今野龍太長谷川宙輝など若手も補充。リリーフ候補かなと思います。
捕手にはドラフトで若手を加えることはできなかったものの、嶋基宏の加入で厚みは増しました。今の層なら即二番手でしょう。なかなか固定できないショートに外国人選手を加えるというのは新しい試み。まあ筆者は西浦推しなので”エスコバー打撃の姿”になってもらってサード定着とかのほうが嬉しいですが。ショートはエスコでサードに廣岡という可能性も。それはそれで嬉しい。

マイナスポイント
バレンティン流出は非常に痛いです。守備でのマイナスが大きかったとは言え、打撃でのあの迫力はそう簡単には補えません。代わりに出る選手がバレンティンのWAR1.9を超えられるでしょうか。雄平ですらマイナスなのに。
そんな状態であれば、外国人大砲を連れてきたいところですが、エスコバーではその解決にはなりません。バレンティンの移籍が遅かったとはいえ、外国人野手が1人だけ、しかも守備型というのは如何なものかと。しかも、結局センター問題は解決しておらず、山崎を使ってトータルで大きく落ちるか、センター青木でレフトには中山翔太でも置いて育てるかというところ。開幕3戦目ぐらいに坂口・青木・雄平とかやってても驚かない、それぐらいの層です。

総評
獲得人数的には上位。特に長年の課題であった投手を補強するやる気を見せたところは評価できます。ただ、穴が多すぎて全部埋まらない、かつバレンティンの穴が大きい故に手放しで褒められないところがあるように感じます。

リーグ順位

さて、最後にリーグ内での順位をつけます。やる気の見える獲得人数や、その的確さで判断するつもりですが、筆者の独断と偏見で決めます。それでは、セ・リーグの順位は…

阪神
ヤクルト
読売
広島
DeNA
中日

阪神は文句なし。量も質も、即戦力も素材も取り揃えた完璧な補強だったのではないでしょうか。勿論、それが勝利に結びついてこそなのですが。ヤクルトも数では阪神と同じで、特に先発をなんとかしようという気持ちも見えましたが、当たりが見えないのが悲しいところ。読売と広島は外国人選手3人のみの補強でしたが、読売のほうが出番を与えられそうで「成功」と言いやすそうだなと。残り2球団は…まあ…

いかがでしたでしょうか。セ・リーグ各球団は全体的にやや動きが少なかったように思います。上位2球団はかなり積極的でしたが、最下位のチームなんて支配下1人だけですからね。やる気あるのか()
いずれにせよ、シーズン開幕が楽しみにな今日この頃です。今シーズンがどうなるのか。答えはもちろん…

トランキーロ!あっせんなよ!

内藤さん防衛おめでとうございます。

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