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空気ミハル君は無意味か?無意味だ。

空気ミハル君

自転車のメンテナンスで一番重要と言っても過言ではないのは、空気圧管理です。そこで、空気圧が減ってきたらすぐにわかるようにすれば、いつも適正な空気圧を保てるはずだ、と考えて作られたのが「空気ミハル君」です。
 上の画像でもインジケーターの一部が赤くなっていて、空気圧が不足していることを示しています。

 しかし、そもそも、この機能をきっちり理解しているお客さんが少ないです。自転車屋も説明しないまま納車するところも多いようです。

 また、上の写真のように裏側の金具が露出し、パンクの原因になってしまうこともあります。ほかにも、非純正タイヤチューブを装着すると、適正空気圧でもインジケーターの赤色が出っぱなしという問題点もあります。

ミハル君の歌川の金具で傷ついたチューブ

 ミハル君付のリムの場合、チューブをはめ込む際にリムフラップがずれないように注意したり、リムフラップを幅の広いものにする、二重にする、ビニールテープでずれないようにするなどの対策が必要です。
 その手間をかけるほどの機能的価値がミハル君にあるのか?たぶん、ないです。

 一発二錠しかり、ミハル君しかり、費用対効果の薄い機能を盛り込み、付加価値と称して値段を上げる。ごちゃごちゃボタンのついたテレビのリモコンのようです。一発二錠のリコール対応の際にも「こんな機能別に要らなかったけど」という声をたくさん聴きました。
 そのくせ、自転車の寿命や乗り心地を左右するタイヤ・チューブやBB、チェーンなどの重要なパーツのグレードを下げて平気な顔をしている。
 自転車メーカーとしての矜持はそこにあるのか?ミハル君のせいでパンクしたチューブを見て、そんなことをふと考えました。


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