「アンダーアチーバー」や「自称ギフテッドな凡庸エリート」の話には興味ないんだよなぁ

僕はそもそもギフテッドブームに冷笑的なのだけども、ギフテッドという類型自体は便利なので本文ではそれに則る。


ギフテッドの人生には様々な困難がある。
だから「ギフテッド当時者がどのように困難と向き合い、克服したか」というテーマには(主にギフテッド当時者からの)一定の需要がある。

僕自身も盛大にギフテッド的な人間なのでその手の情報を必死に漁り、ロールモデルを探し回っていた時期があった。


しかしその手の情報を漁っていて思ったのが、「今回話を伺ったのはギフテッドのAさん…」で出てくるAさんが、「アンダーアチーバー」や「自称ギフテッドな凡庸エリート」ばかりである点である。

少なくとも僕は、その手の情報でガチギフテッドの有意義な人生論が聞けたためしがない。



ただ単にアンダーアチーバーになって惰性的に人生を浪費する事を選んだだけなのに「今の人生に満足してる」「才能を発揮するだけが人生じゃない」と言ってみたり(ギフテッド当事者なら分かると思うが、才能を押し殺す生き方に本物の幸福などあるはずもなく、この手の事を言っているアンダーアチーバーは間違いなく本心を抑圧しているだけである。)、

或いはまったくギフテッド的な性格じゃなく、むしろ滅茶苦茶凡庸なエリートな癖に「自分はギフテッドで~」とギフテッドの生き方を説いたりしている(ギフテッドは得てして常識に囚われないのに対してエリートは常識を妄信するので、さりげない一言などからその人がギフテッドかエセかは割とわかる)。



こういうのを見るとギフテッドは結局アンダーアチーバーになって死んだ目をして生きていくしかないのか?と思いたくもなるが、実際はまぁ違うだろう。
なぜかというと明らかに、ギフテッドの特性を活かして素敵な人生を送っている有名人などがいるからだ。

僕が疑問なのは、「ギフテッドの人生の困難」的な記事や書籍がなぜ、そういう人々をロールモデルとして紹介しないのか?だ。

ただのアンダーアチーバーなAさんとかどうでもいいから、中島みゆきとか尾田栄一郎とかに詳細なインタビューをした方が余程にギフテッド当事者へロールモデルを提供する事になると思うんだけどな僕は。



そういうのが知りたいなら各自で偉人の伝記とか読みゃいいんだよバカヤロウって言われれば、まぁ、それはそうなんだけども。