大阪都構想報道等を見ていて思うこと
SHO+XENONです。
私は東京人ですので、大阪都構想に直接的に関係はありませんし、
私の意見によって誰かの投票行動に影響があることもありません。
個人的に、この構想に魅力的な点はあると思いますし、
賛成する側の気持ちはよくわかります。
逆に、不安要素もあることはうかがえますので、
反対したくなる気持ちもまたわかります。
ただ、そういう事とは関係なく、私が見ていて非常に不愉快に感じるのは、
そもそもこれを伝える側は大阪都構想についてわかっているのか?
よく理解した上で公平に伝える意思があるのか?
といった点です。
ぶっちゃけ、大阪都構想に関係なく、あらゆる政治的な報道に言えます。
私には、一般的な報道姿勢が、
「野党」と呼ばれる側に著しく偏っているように思います。
日本国の政治においては、特に立憲民主党と共産党に、
大阪都構想であれば自民党と立憲民主党・共産党に、
肩入れし過ぎているように思えるのです。
アメリカにおけるCNNやFOXのように、
支持する側を明確にしているならその姿勢に理解できます。
しかし彼らは、公平な報道であるかのように装いながら、
そのような偏った姿勢で報道します。
例えば今回、毎日新聞が「都構想により218億円コスト増」という、
大阪都構想によってむしろコストが増えてしまうため、
しない方が良いというニュアンスの記事を出しました。
ところがこれ、計算があからさまにおかしかったんです。
具体的には、大阪市を4つの(東京都23区のような)区に分けるところを、
4つの(現大阪市や横浜市のような)政令指定都市に分けるという、
全く誤った前提条件を用いて計算したものだったのです
というか、普通に考えて、むしろコストが増えるような話を、
何の旨味もなく持ち出して、それで人々を説得できるわけがありません。
そして、全くおかしなことに、この報道が出るよりも早く、
共産党の市議が具体的な金額を持ち出して都構想を批判していたそうです。
その具体的な金額は、前提条件が誤っていたはずの報道と全く同じ。
これは実におかしな話です。
何がどうおかしいかというと、例えば、
テストで席が前後の二人が全く同じ「誤答」をしていたようなものです。
通常間違った回答をする場合、それが全く同じになることはあまりなく、
このような状況が起こった場合はまずカンニングを疑います。
どちらが先かはわかりません。
共産党の市議が言い出したから毎日新聞が記事にしたのか、
それとも毎日新聞の記事や取材内容が事前に共産党市議に漏れていたのか。
いずれにせよ、両者の強い結びつきを感じさせられます。
その一方で、これを推進していた大阪維新の会の主張はどうでしょうか?
毎日新聞においても平等公平に扱われ、報じられていたでしょうか?
今日、大阪都構想の住民投票の投開票が行われるわけですが、
この報道は果たしてどれほど影響を及ぼしたでしょうか。
賛成であれ、反対であれ、どちらでも人それぞれの意見だと思うのです。
しかし、一方的なバイアスがかかるような報道のあり方は、
少なくとも平等公平を謳う報道機関がして良いことではありません。
平等公平とは、その報道内容によって結果に影響が出ないということです。
正確には、より多くの人が理解を深め、自主的に能動的に行動すること、
それ以外に特定のベクトルがないのが望ましいのではないでしょうか。
これは国政の報道のあり方も全くもって同様です。
例えばアベノミクスの効能や狙いを、報道機関はどれだけ理解し、
それを周知するよう動いてきたでしょうか?
実情は逆張りの意見ばかりを取り上げ、こき下ろしていたように思えます。
まあ早い話が、報道機関たるもの、情報の周知に徹するべしと、
私は思うのです。
考える材料をくれ、お前の考えを押し付けるな、
大して知りもせずに教育者や先導者のふりをするな、
そのように思う次第であります。
心の底から新聞とかテレビが嫌い、
そんな偏屈なSHO+XENONでした。
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