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地元福井にカエル。

昨日、長らくお世話になったJICA(国際協力機構)を退職し、本日より、福井県立大学地域経済研究所の准教授(専門:地域づくり)として、地元福井に帰ってきました。

井の中の蛙大海を知らず。

このことわざの通り、日本の経験や技術を必要とされるところに届け、いろんな国のいろんな人や景色に出会って、自分の狭い世界観を拡げられたらな〜、と井の中を飛び出し、途上国での国づくり・地域づくりに励んできました。

上司や仲間に恵まれて、11年間半にわたり、国際協力の現場で力いっぱい働けたこと、幸運としかいいようがなく、そこで出会えた人と景色というのは宝物です。いつも助けてくださったみなさん、本当にありがとうございました。一度、ラオスでリアルに死にかけました。その節は、助けてもらい本当にありがとうございました。

訪れることができた国毎に多彩な思い出で尽きないのですが、特に、ブータンは、我が家の第2の故郷となりました。3年間家族で暮らし、GNH(Gross National Happiness)という、人の幸せを大事にする世界観をつくり、その世界観の社会実装を試みるブータンで、国づくりをご一緒できたことはこれまた幸運としかいいようがなく、人生の大事な1ページとなりました。

途上国の国づくりの仕事を通じて、様々な現場での人との出会い、見させてもらった多様な景色のおかげで、いつの間にか、地に根ざした地域づくり・まちづくりに惹かれるようになりました。つまるところは、その地に住む人の想いと行動。それが、まちを、地域を、つくっていくのだと学ばさせてもらいました。そしたら、自分が生まれ育った場所がすごくきになってきました。

井の中の蛙大海を知らず。

世界観を拡げたいなとおもい大海にでてみたつもりでしたが、自分の大事な井戸の中を一番見たくなってきました。自分の大事な井の水が綺麗であることが、大海が綺麗であることの一番の秘訣ではないかと想うようになりました。

井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る。

こんな言葉もあるようです。こないだJICAの同期が開いてくれた歓送会で知りました。いいなとおもいました。

人生の半分を福井で育ち、人生の半分を国内外のいろんないろんな景色を見させてもらったので、それをもって地元福井に戻り地域づくりができることが楽しみでなりません。空の青さを知る世界観に身をゆだね、地域づくりの研究・実践を通じて、その世界観を表現していきたいとおもいます。

地元福井にカエル。





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