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藤井風 ああ藤井風 藤井風 - alone at home tour 2022感想(ネタバレ全開)


藤井風ホールツアー"alone at home tour 2022" 

運良くチケットがとれたので、行ってきました。石川公演。

わたしは藤井風さんの曲は好きでめっちゃ聴いているものの、全ての情報を追いかけて全力で好きな人から比べると、たぶん私はライトファンてやつでした(ファンにガチ勢とかにわかとかレベル付けする風潮、個人的にはあまり好きではないのだけどね)。


が、その分、今回のライブで、ああこんな素敵な人なんだ、というパーソナルな部分の魅力ももっとたくさん知ることができたのが、とてもうれしかったです。

いったい人生何周したらこんな出来た人になるん?とも思わせてくるし、そうかと思えば、あまりにも全く飾らない、素朴で普通な24歳男子でもあって。

藤井風さんは、本当に風のような人でした。名前に人格が寄っていったのか、はたまた、名付けたご両親の感覚が天才的だったのか。奇跡みたいな人だなと思いました。不思議な魅力の詰まったお方でした。


初めましての記憶をできるだけ覚えておくために、完全主観のライブの記録を残します。もう既にだいぶん記憶が飛んでるので、違うところもあるかもしれない。わかんないとこはわかんないって書く。ライブレポなんて大層な名前はつけられません。備忘録とでも呼びましょう。



さて、ここからは全力ネタバレです。


これからライブに行く予定の方は、まだ見ないほうがよいです。絶対に絶対に、SNSなどに溢れる情報をなんとかかい潜って、ネタバレを踏まないようにして、当日を迎えられることをおすすめします。私は序盤の公演だったおかげで全く情報が無の状態で見ることができたため、驚きと感動でめっちゃ楽しかったです。



見るんですね?




ほんとに見るんですね?(しつこい)



では以下備忘録となります。


ステージ、幕の前にはかわいいお花畑(左右に花壇がふたつ)。明るい会場内。リラックス系のSE。

客席はめいっぱい埋まって満員。空席が全然ないライブ会場は、本当に久しぶりに見た。徐々に日常が戻ってきているのを感じる。すり鉢状にそびえ立った客席を振り返って、マスクの下でこっそりにやにやした。

5分前のアナウンスがおわり、開演時間が近づく。客席の照明は変わらず明るいまま、SEがピアノとハミングの優しい音楽にゆるっと切り替わる。

ん?はじまるのか?という若干のざわつき。徐々に高まる緊張感。どこからか手拍子がまばらにはじまり、徐々に会場全体でそろっていく。

何せ、藤井風、北陸に初上陸。そのチケットは、宝くじでも買うような倍率。オーディエンスもおそらく、多くの人が初・生風、探り探りの人も多かっただろう。わたしもそのひとりだった。


SEが途切れると、会場の灯りが落ちた。暗闇。幕が上がる。

大きな拍手のなか、スポットライトに照らされ現れたのは、下手側にあるおしゃれなソファにどかっと座って、ギターを爪弾く藤井風。

あ、今、おうちでなんとなくギターを手にとって弾いてたところなんすよ、みたいな、すました顔をした藤井風が、普通に目の前のステージにいた。

超リラックススタイルの彼とは逆に、観客たちは、本物の藤井風を目の当たりにし、息をのんだ。妙な緊張感だった。ぴん、と張りつめた空気のなか、目の前であの藤井風がだらっとしている。ゆるさと緊張が同時にある、異質な空間だったと思う。


1曲目。第一声で、しんとした空気が震えるのを感じて、鳥肌がたった。

しかしながら、なんかのカバーだということしかわからん。初っ端からわからんかったのはちょっと焦った(あとから調べたら、どうやらBest partという曲だったらしい。過去に配信でもやってたらしいけど、全然覚えてなかった。勉強不足すみません)。


ぽろりぽろりと鳴るギターの音色に、たまーに「み゛ょんっ」という音が混じるのがまた、ゆる度を増している。しかし、そこにいるのは、まぎれもなく天才・藤井風。繊細で豊かな響きの声が、静かなホールに響く。凄い。藤井風だ。実在している。藤井風だーっ!


1曲歌い終わると、拍手を待つことなく、静けさのなか流れるようにゆったりとギターを置き、マイクを持ってそのまま歩きながら歌い始めた。

2曲目もカバー曲。あまりの興奮により、どんな歌を歌ってたのか、全くここらへんの記憶がない。(調べたところ、2曲目はカバーアルバムにも収録されてる、weakだったそうな。そうだっけ。全然記憶ないわ)

全体が明るくなったステージの上には、こじんまりとしたお洒落な部屋が出来ていた。どっからどう見てもおうち。ソファ、机等のインテリアがあって、奥には冷蔵庫やハンガーラックもあって、ど真ん中にピアノが鎮座している。


ツアーのポスタービジュアルみたいに、机の花瓶のうしろに隠れたりしながら、自由に歩き回り、息をすって吐くみたいに歌う。

そこにいる全ての人間(主にわたし)が、息をのむように藤井風の一挙手一投足を見つめていた。ピアノにたどり着いて、鍵盤に手を乗せる。ここまで、スローモーションみたいだった。

なんで、はじめに音程とるわけでもなく、アカペラで歌いだしたのにピッチが完璧に合うんですか??? なんて心のツッコミが馬鹿馬鹿しくなるくらいに、当たり前のように彼はピアノにあわせて歌を歌い続けた。凄い。凄いしか出てこない。


メドレーのように続いた3曲目で、少し冷静になったのか、お、Sunny だ!とやっと反応できた。


ということで
3.Sunny
めちゃ渋くてかっこいい歌声だった。これは惚れる。


4.Circles
Sunnyから間髪いれずにはじまった。アレンジがかっこいい。声の倍音が凄すぎるからか、コーラスいないのに一瞬コーラスも聞こえるように錯覚した。響きが凄い。


歌いおわって、ペコリとお辞儀。
ここでようやく、割れんばかりの拍手が起きた。


そして、第一声。

「hello friends.」

この一言に、オーディエンスに対する彼のスタンスが全て表れていたように思う。人類みな兄弟。友だち。どうやら我々は、友だちとして彼の部屋にお呼ばれしたらしい。

「わしの部屋、いいでしょ。みんな来てくれてありがとう。いつもはひとりだから、とってもハッピー」

てきなこと(私の低能すぎるリスニング力で聞き取ったので定かではない)を英語で話してくれた。

「わしのガーデンを見せてあげるね(英語)」

そんな感じのことを言って歩き出した。

やった、次の曲はガーデンだ、と思ったら、彼が取り出したのはジョウロ。ほんとうに物理的にお庭を見せてくれるらしい。

庭のお花に、ご機嫌に水をやる藤井風。ジョウロを振り上げて、高い位置から中国茶をそそぐみたいにお花に水をやる藤井風。そしてこちらを向いてひとこと。

「relax」

あ、みんなの緊張をほぐそうとしてくれてるのか。「relax」と言われて初めて、めちゃくちゃ身体に力が入っていたことに気がついた。何度か、『ぼくがかんがえるとてもかっこいい水やり』を披露しては、こちらを向いて「relax」と言い続ける。

ふふ、とマスクのなかの笑いで返事を返す我々。発声禁止空間なりの、ささやかなコミュニケーション。ステージとの距離が縮まっていく。

ここまでずっと目の前の藤井風という存在に圧倒され、ほとんど息をしてなかった我々の、肩の力が抜けていくのがわかった。そうか、彼は藤井風であり、おもろいことが大好きな、普通の24歳の男の子なんだった。


会場の空気がゆるんだところで自然と始まった、彼のハミング。そよ風が吹くよう。素敵。一生聴ける・・・と思った。うっとりする、とはあの状態のことを言うんだろうなと思う。辞書に例文として載せたい。


そのままゆったりと歩いて、ピアノの上にぽんっとジョウロを置き(そこでいいの?)、音を奏ではじめる。

5.ガーデン
やさしい音に心底癒された。ファルセットの歌声が本当に美しくて、鳥肌が凄かった。本当に、文字どおりうっとりした。

そうそう、確かこの曲もだったかな、ライブ中何度か、歌詞が違ったりして、しれっと歌い直す場面があった。やっちゃった、みたいなそぶりも、何にもない。彼はなにもかもが自然体だった。うまくいかなければ、やり直せばいいだけのことなのだ。


続いて 6.きらり
イントロのフレーズから、どんどん激しくなる演奏にわくわくが高まる。待ってました、とばかりに観客も手拍子。楽しそうな風くん。ライブ中、ただ一度だけ観客を煽ってきたセリフ「いしかわ~~~(落ち着き払った声)」。煽りまでゆるい。反対に、激しく鍵盤の上を跳ねる長い指。かっこいい。すげえ。なんなんだこの人。


きらりを弾き切ると、次は立ち上がり、アカペラで歌い始める。


「今なにを見ていた」 「あなたの夢を見た」


上手側の階段を登り、お部屋の二階、屋上部分にあがっていく。うしろのスクリーン、ど真ん中にはにんじんの絵。右下には『YASAI TABEYO』の文字? ここまでずっと風さんを目で追うのに必死で、やっと気が付いた。なるほど、藤井風は野菜がすき。


「優しさに殺られた」 「あの人の木陰で」


日産スタジアムでのフリーライブを彷彿とさせる演出、アカペラアレンジ。ひとことひとこと、語り掛けるように歌う。個人的にめっっちゃくちゃこの曲が聴きたかったので、歌ってくれて感激だった。

そのままゆっくりと歌い、またゆったりとピアノに帰ってくる。


7.優しさ
本当に良かった。良かった。沁みた。かちこちに凝り固まったハートが解けていく感じがした。無音からの「あ~ああ~~~~」で天に召された


歌い終わると、冷蔵庫をあけて、水を取り出す。コップに注いで飲む。喉を潤すのも、あくまでおうちスタイルだ。

しかし、ぐびっと飲もうとしたと思いきや、おくちに入らず、コップのふちからこぼれおちる水。


あ。 派手にこぼしたよこの子。


「こぼしてしもた。え、どしよ。」 おろおろうろうろする風くん。かわいや。ティッシュあげたいね(もはや目線がおかあちゃん、4つくらいしか違わないのに)。

「ちょっと、着替えます」

まさかのお着換え宣言。そんなにこぼした?大丈夫?静かにざわつく会場。

すると、お部屋の後ろのハンガーラックから、既視感のあるカラフルなジャージが登場。元々来ていた薄ピンクのパーカーをえいっと脱いで、ジャージを羽織る。なんだあ、そういう演出か! びっくりした。


そう思っていると、続いてグレーのスウェットパンツも登場。


まさかのズボンも?ここで?(笑) 会場の戸惑いを余所に、どーん!と元気にズボンをおろす風さん。でっかい真っ赤なトランクス。会場、笑いをこらえられず爆笑。声出すなって言ってるくせにめちゃくちゃ笑かしてくるチーム風。ドSか。声にならない「っっぁぎゃっ」みたいな、小さい悲鳴もどこかで聞こえたような気がする。心中お察しします。

さらにそこに「ぴんぽーん」
チャイムの音。だれか来たけど???


ズボン半分履きかけのまま「誰じゃ」「なんか頼んだっけ」と玄関へ向かう風さん。こら、チャック閉めてから出なさい!とママのきもちに。情報量が多すぎる。

わたわたとズボンを履いて、鏡で髪型をしっかりチェックしてから扉をあける風くん。やってきたのは、何やら荷物を持った、真っ赤なツナギのお兄さん。


「あ、Amazonのひと」「届くの今日やったか忘れてたわ」ひとりごとぶつぶつ。荷物の中身は、見覚えのあるキーボードとマイク。「セットもしてくれるプランか」「なんも喋らんなこのお兄さん」なんかぶつぶつ言い続けてる風さんの横で、手早くキーボードを床にセットするAmazonのお兄さん。


これは!!!!!
寝そべり配信のやつ!!!!!!!


こちらの湧きたつ心を知ってか知らずか、茶番を続けるふたり。受け取りのサイン。藤井風と気づかれて「あ、そうです、こっちに越してきて・・・ナイショで・・・」シーッと小声。妙にリアルで笑う。かわいい。

「みんなからお便りをたくさんもらったから、そこから歌おうかな」


8.リクエストのコーナー(寝そべり配信スタイル)

いつの間にか、開場前にリクエストカードをいれたポストがそのままステージに! 

ポストこんなん


中からでっかい袋をぼふっと取り出してくる。


「たくさんの愛を本当にありがとうございます」「昨日は事前にみて選んだんじゃけどね、今日は全然見てません」「この右手がひいたやつを歌います」

ちゃんとお名前と、選んだ理由も読み上げて、サビの1フレーズずつ歌ってくれた。もちろん寝そべり体制で。毎回思うけど、なんでこの方、寝そべったままピアノ弾けるんだろう。どんな技術?

【リクエスト曲】
1 Your song/エルトンジョン
2 Fly me to the moon/フランクシナトラ
3 come again /m-flo
4 She/エルビスコステロ
5 lemon/米津玄師
6 虹(童謡)
7 天体観測/BUMP OF CHICKEN
8 さよならべいべ/藤井風
9 アダルトちびまるこさん(おどるポンポコリンのjazzyアレンジ)

(順番前後あるかも。大体こんな感じ)



4曲くらいやって、「今日はなんかおしゃれな曲が多いね」と風さん。残念ながら私のリクエストは選ばれず、だったけど、特にSheと虹がすごく好きだった。皆さんナイスリクエスト。アダルトちびまるこさんは、ほ、本物や~!となった。何を歌っても、風さんが歌うと結果全部おしゃれになる。YouTubeのレパートリー以外の曲も、歌詞調べるだけですぐにさっと歌っていらっしゃった。天才すぎる。

制限時間を設け忘れたわ、いま何曲やった?わしにとって良い数字だから9曲やろうかな、とか言いながら、くじ引きスタイルをひととおり終えると


「どうしても歌ってほしい曲があるひと、手あげて教えてください。前のほうは恥ずかしいから、後ろのほうから~」!

最後列、転勤でこの地にたどり着いたというお兄さんにマイクが。リクエストは『風よ/藤井風』。Wow。長めにワンコーラス歌ってくれて、最後、転勤がんばってください~ってはにかみ笑顔で言われてた。なんて素敵な時間。なんだかわたしまで嬉しかった。

もうひとり、最後列から。元気に手上げてたのに、まさか当たると思ってなくて、何をリクエストするか考えてなかったというお兄さん。「ええ、メンタル強いな笑」と世界の風に言わしめるツワモノ。面白すぎる。「絞り出して笑」と言われ、出てきたリクエストが『香水/瑛人』。絶妙なセレクトに、風くんもキシシシ、と笑ってた。So Cute。めちゃくちゃシャレオツなドルチェアンドガッバーナで身体を揺らす。楽しくて仕方がない。

ちなみに、さよならべいべと風よ、1作目のアルバムのなかでもとても好きで聴けたらいいな~と思ってた曲だったから、リクエストしてくださった方と、それを引き当ててくれた風さんの右手さん本当にありがとう。運よく、特に聴きたかったオリジナル曲を今回でほとんど聴けてしまった。幸運すぎる。


「ドルチェアンドガッバーナでみんなハッピーになったところで、そろそろオリジナルをやろうかな」

「今日はみんなよく手拍子してくださる。あ、無理なくでいいんですけども。でも次の曲はしてほしいんですけども」

そう言ってピアノにもどると、弾き始めたのはお馴染みのメロディ。


9.何なんw
楽しいしかない。欲を言えば、はやくコールアンドレスポンスできる時代に戻ってほしい。心のなかで\なんなん!/した。でも手拍子だけでも大盛り上がり。

「次の曲は、alone at home tour だから、やりたいなと思っていた曲。みんなひとりで、みんなひとつ、という歌。みんなのなかの孤独みたいなものが消えていけばいいなと思って書きました。みんなで一緒に呼吸するところがあるから、よかったら一緒に呼吸しましょう」



10.ロンリーラプソディ
すっっっごい良かった・・・。間奏のすーはーのところで「ネガティブなもん全部吐いてーーー、きれいなもんだけ吸ってーーー」とみんなで深呼吸。なんか自分、ふだん息するの下手なのかもしれないなと思った。深呼吸、とても久しぶりにした。風さんの声とピアノに合わせて呼吸すると、身体の隅々まで空気が沁み渡る気がした。最高のデトックス。聴くヨガ。自分のいらないもん全部出て、風に乗って飛んでったみたいだった。これから息の仕方がわからなくなったときはロンリーラプソディを聴こうと思う。もともと好きだったけどもっと好きな曲になった。

11.それでは、
12.”青春病”

それでは、の原曲のストリングスの間奏の部分が大好きなのだけど、ピアノだけの演奏だとより力強くて、凛とした感じがして、ものっ凄い素敵だった・・・!

ロンリーラプソディ→ それでは、→ ”青春病” っていうアルバムどおりの流れでやってくれたのが、完全なる解釈一致で心のなかで風くんとがっちり握手した。アルバムのこの流れが好きすぎて好きすぎて本当に天才的に良すぎて、この世のアルバム作品のなかで5本の指に入るくらいのザ・ベスト・ビューティフル・曲順だと思っていたので、ライブでも是非そのままの流れでやってくれと強く願っていたのだ。やっぱりだよねそうだよねー!!て思ってすっごい嬉しかったーーー!!脳内がスタンディングオベーション!!!

この3曲が、本当に聴いてて気持ち良くて、ちょっとだけ泣いてしまった。歌い手に対しての重度の思い入れやクソデカ感情も(まだ)なく、曲に付随する思い出補正で走馬灯が巡るような状態でもなく、ただただそこで鳴らされる音楽に感動して涙がでたのは、久しぶりだったかもしれない。本当に良かった。素敵だった。

しかも、ロンリー~青春病の間で、風くんちの窓の外がだんだん暗くなっていて、それがまた素敵すぎる演出。いつも夕方~日暮れに合うなと思って聴いているので、ぶっ刺さった。

それでは、と“青春病”、あらためて名曲。



演奏後は、こまめにコップでお水を飲む風さん。水分補給大事。

そこに「ぴんぽーん」
2度目の来訪者。まだくるんか。


「あ、〜のMV撮影をしてくれた山田健人監督と、〜~をしてくれたエリザベス宮地さんだあ~(めちゃくちゃ棒読み)」


引っ越し祝いをもってきたというおふたり。楽しそうにわちゃわちゃ。手土産の中身は8番らーめん(インスタント)。金沢のローカルチェーン店なのだが、なぜか風くんの地元にもあったらしい。ほんとに?なぜ?? 野菜がたくさん食べれるからいいよね。

次に、部屋のなかを案内。お気に入りはこれ、と見せてくれたのが目玉焼きの絵。「ケチャップライスに目玉焼きがのったやつが金沢のひとのソウルフードなんじゃないの?」 ??? ハントンライスのこと言いたいのか・・・? たいへん微妙な空気になったので、風さん「え、嘘?誰、しょーもないデマ教えたひと」若干ぷんぷん顔。かわいい。

続いて手にしたのが金沢のゆるキャラ『ひゃくまんさん』のぬいぐるみ。「なんじゃっけ・・・」「ひゃくさん?ひゃくはち?」だいぶ数減っててわろた。「かわいいなあおまえ」とか言いながらピアノの上に乗せてあたまをぽいんぽいん叩いてた。ちいさくバウンドするひゃくまんさん。かわいい(風が)。


「なんか弾いてよ」「カメラで撮ってあげる」


13.燃えよ
流石は神ユーチューバー風様、カメラが目の前にあると燃えるタイプ?流し目キメ顔連発。MCのゆるゆるから、急に爆イケに変貌。いつもはライブ中にスクリーン見すぎるとテレビ見てる感覚になって勿体ないのであんまり見ないようにしてるけど、このときは結構スクリーンも見た。色んな角度から撮ってくれてて面白かった。手元のショット多めで、特にピアノソロのところを弾いてるおててがしっかり見られたのが良かった。後頭部からのつむじの謎ショットも。


一曲終わったら「弁当忘れても傘忘れるな」「チャックも忘れるな」と言い残して去ってゆくおふたり。ありがとう~。

「ふう、なんか暑くなったな」「着替えよ」


突如、二回目のお着換えタイム。再びでっかい赤トランクスを経由して、次はミント色のおしゃれセットアップに変身。

「なんか、カラオケしたいな」「みんなカラオケ行ってる?したくない?カラオケ」「やさしいね、拍手で教えてくれて」「よし、あ、チャックしめてなかった」着替えながらこんなような話をゆるゆる。


「そういえばこの部屋、カラオケ機能もついてるらしい」

リモコンで、客席に向ってピッ!



14.damn
イントロで「立ちたい人は、立っても良いよ~」と。嬉しすぎて、誰よりも早く立ち上がったような気がする。今回はずっと弾き語りスタイルだと思っていたので、この曲をきけると思ってなかったし、歌って踊る風さんが見れるとは思っていなかった。キレキレだけど、どこかゆるさもあって最高。かっこよかった。最後の振り返りキメポーズが印象的。


15.まつり
最初のぴろぴろイントロが繰り返される間に、また屋上へ移動。みんなで風くんのマネして、MVでもやってる盆踊り的まつりダンスしたのが、めっちゃ楽しかった。この曲にあわせてゆるゆる踊ると、ハッピーラッキーすべてに感謝!な気持ちになれて良い。毎日愛しきなにかのまつり。気持ちが軽やかになった。


歌い終わり、MC。


「まつりは、今わしが言いたいことを全部言っている曲。良いことも、悪い事も、全部がギフト。毎日がまつり。起こること全部に意味があるから。全部がありがたくて、フラットに受け止められたらとおもう」


「最近考えてることはシンプルで、今日よりも明日、ちょっとでも良い人、良い自分になれたらいいなと思って生きてる」「昨日よりちょっと悪いことしちゃったな、悪い人だったな、という日もあるけど、後退したり前に進んだりしながら、生きていきたい。これからも旅路は続くから、そうやって、強く、優しく、みんなと歩いていけたらなと思います」


「最後に旅路という曲を歌います。(座ろうとして)あ。みんな立ってくれとるのか・・・。座りたいひとは座ればいいし、立ちたいひとは立っててもいいです。好きにしてください、わしは座ります」



16.旅路
こちらも大っっ好きな曲。MCで話してくれた、藤井風という人のシンプルでピュアな言葉をかみしめながらきいた。これからも旅路は続く。今日より明日、ちょっとでも良い自分でありたい。生まれたての赤ちゃんを見て涙が出そうになる、みたいな心境と、何故か似ていたと思う。会場がとてもあたたかい空気に包まれていた。素晴らしかった。


歌い終わって、とてもふかぶかとお礼。


「金沢初めてだったけど、初めてがみんなで良かったです。ありがとうございました。」

みんなに向って手を振りながら、扉のほうへ歩いていく。みんなも拍手をとめて手を振り返す。一斉に自分に向かって手を振られて、ちょっと照れてる様子。扉から出ていったと思ったら、名残惜しそうにまたひょこっと顔を出して、ばいばいしてくれた。最後の一瞬までかわいい。ばいばい。またね。


そのまま規制退場のアナウンスがすぐに始まり、アンコールはなしでコンサートは終了。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


以上です。


風さん、とても自由にやってそうで、みんなをどうやって楽しませようか、実はすごい細かいところまで色々と考えてステージを作り上げているんだろな、と思いながら見てました。すごく楽しかった。本当に、すごく楽しいコンサートでした。めちゃくちゃエンターテイナーだあ、と思いました。

そして、もちろん、歌がうまいとか演奏技術がすごいとかの驚きや感動もあるんだけど、それ以上のなにか(なんだろうな、愛?パワー?)を感じる音楽で。何度も鳥肌がたっていたし、うるうるしてしまった。ただただ、そこで奏でられる音楽に感動して。いやあ、凄かった。


約2時間の間で、マイナスな感情とか、欲とか、どうにもならない悩みとか、一旦ぜんぶ手放して、音に浄化されて、身体が軽くなった感じがしました。心がぽかぽかして、栄養をもらった感じでした。本当に行けてよかった。


終了後には、出会いに感謝、すべてに感謝なきもちに。もう風の虜です。



ああ藤井風、、、(沼にめりこむ音)


また会いたいな〜。


おわり


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