日記 ポルノグラフィティから愛の往復ビンタをくらった
正直最近、気力を失っていた。
正月早々運わるく濃厚接触者になり、特別な想いで楽しみにしてきたWEAVERの最後のライブハウスツアーにいけなかった。
何故かそのまま流れるように持病を拗らせた。治療のために飲み始めた薬の副作用でさらに調子をくずした。なにより自分の身体にいつなにが起きるかわからないような感覚がずっとあって不安がとまらない。
薬のせいで免疫力がゴミのように下がっているので今は人ごみに出かけることもできない。最悪次のライブも行けないかもしれない。大切なバンドを見られる最後のライブなのに。
全てがどうでもよくて早速人生諦めモードに入りつつあった。かなり大袈裟だし実際そんな予定は今のところないんだけど、明日急に死ぬかもな、くらいのメンタルになっていた。それで余計に具合も悪くなっていることもなんとなくわかっていた。でもなんだかそのこともどうでもいい気がしていた。元気になる気が起きなかった。
そんななか昨日、ポルノグラフィティ新藤晴一プロデュースのミュージカル上演が正式発表された。
ミュージカルづくりを頑張っていることは晴一さんがnoteでたまに進捗を報告してくれていたので、ここ数年期待に胸を躍らせながら彼の新たなチャレンジを陰ながらこっそり応援してきた。それがいよいよ表舞台に。
朝7時に寝起きのぼーっとした目で解禁されたその情報を見た時点で、まず頬に一発ビンタをお見舞いされた感じだった。
好きなひとが新しい夢を叶えていく姿を今目の当たりにしている。こんな嬉しいことほかにあるだろうか。
しかも、彼の今までの話しようから想像していた以上に、それは大プロジェクトの発表だった。ジャンルを超えた新たなエンタテインメントの制作に踏み出そうとしている錚々たる方々の先頭に、だいすきな人が立っている。なんかちょっと身震いした。
病にメンタル負かされてる場合じゃないぞ、と思った。私はこれを絶対に見に行かなければならない。
そして今日は、ポルノグラフィティの18回目のツアー、ライブサーキット“暁”が武道館で最終日を迎えた。配信で見た。
音、言葉、全身全霊の姿、表情、ぜんぶから愛をもらった。最高のライブだった。
言葉にしたら大したことない表現になってしまうのだけど、本当に言葉どおり、ポルノのライブは見たら元気になるなと思ってびっくりした。すごく元気になった。すごい。ポルノグラフィティまじですごい。
「次会うときまでみんな、本当に元気で」
ライブの最後、昭仁さんがマイクを通さずみんなに叫んでくれた。そういえば私、この前ライブで直接会ったときもそう言われてたんだった。
いやまじで死んでる場合じゃねえんだったわ、と我にかえった。ビンタ2発目。
いじけて元気をなくしてる場合じゃない。元気になろうと、元気であろうとしなくては。
そうだ、WEAVERのこともどんなかたちになろうとちゃんと見届けるんだった。そろそろ高橋優にも会いに行かなきゃいけない。見たいライブや舞台も、何度でも会いたい人も山ほどいるし。
そのためには、私は元気でいなくちゃだめなのだ。
なんかもう、大丈夫そうかもしれない、と思った。
全く過言でもなんでもなく、本当に私は好きな人たちに生かされてるらしい。
やっぱり、好きという気持ちは最強なのだ。
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