動きの質からわかる刀

YouTubeなどで、居合や抜刀術の演舞や型の動画を見ていたら、自然と気にしてしまう部分がある。それは、「どんな刀を使っているか?」ということ。

竹光なのか、模擬刀なのか、軽い居合刀なのか、重い居合刀なのか、はたまた真剣なのか。。

自分は居合刀を使っている。
刀身800gほどのもので、使い始めて1年半ほどになる。
恥ずかしながら、それまでの12年ほどは居合を始めた時に購入した初心者用の730gほどの居合刀を長く使用していた。

2本目の居合刀になり、800gと少し重くなっただけだが、それまでできていた動きが思うようにいかず、慣れるまでに少し時間がかかった。
(刀身だけでなく、鍔やはばきなども重くなったので、それの影響もあるかもしれない)
上記のように刀の重さに比例して、刀さばきは難しくなり、当然のことながら手先や腕だけでは到底扱えなくなってくる。

先ほどの話に戻ろう。
動画を見ていると、身体の動きなどから、大体の刀の重さを想定することができる。
クルクル回転させたり派手なアクロバットの動きをしていたら竹光だなと思うし、身体全体の動きや丹田の力を使わず、また刀の重さも利用していない刀さばきをしている人を見ると、軽い居合刀(おそらく刀身600〜700gぐらい)だとわかる。
最近は、軽い居合刀で素早い動きをして、あたかも達人風を装っている団体もあり、それが結構な視聴数や登録者数を稼いでいたりする。
おそらく、それが本物だと勘違いしている海外の人たちもいるだろう、、、。

今の日本に、刀を本当に扱える達人はいったいどれだけいるだろうか。
思い浮かべても、数人しか思い浮かばない。
これは大変な状況だということを理解しないといけない。

本物の刀捌き。
そんな思いから自分は居合を始めたので、まだまだ道のりは長いが、そこを目指してこれからも精進したい。

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