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ゲーム発展国++ プレイ感想

平素よりお世話になっております。
さて、前回までプレイしていたカイロソフトさんの「ゲーム発展国++」ですが、ゲームの感想、評価をやってみようかと思います。

あくまで個人の感想ですのでご容赦ください

評価ポイント

・ゲーム作りというジャンルについてのロールプレイング要素

なんといってもこれでしょう。RPGツクール等といったゲーム作りを楽しむゲーム、はいろいろ存在しますが、「ゲーム会社の経営者となってゲームを作るゲーム」はあまりないかと思います。(心当たりあったら是非教えてください!興味あります!)

作るゲームについても決められるものは
・ジャンル
・内容
・名前
のみなので、ぶっちゃけフレーバ要素のみになりますが、だからこそ妄想次第で「こういうゲーム作ろう!」と補完することが出来ます。ここがあまりにも詳細に決められると妄想の余地が減ってしまうので、ちょうどいい塩梅かなと思いますね

・ゲームとしてのお手軽さ

一応経営ゲームではありますが、相当適当にプレイしても破産するようなことはありません。経営難に追われながら必死にやりくりしていくプレイ、とかにはならないので、好きなゲームを好きなように出して遊べるのは魅力的ですね
とはいえライセンス取得や新ハード開発など一気にお金がかかる内容もあるので、全く予算を気にしなくていいプレイというわけではないのでそこはちょうどいいバランスかなと思います

・ちょうどいいボリューム感

お手軽、とはいえゲームとしてはそれなりにボリューム感はあります。
ゲーム大賞として、グランプリ受賞するまでは結構大変だったりします。

目標として「グランプリ受賞まで!」としてプレイしてもそれなりにちょうどいいボリューム感かなと思います
また、ゲーム性としては20年でどれだけ売上を上げられるかのスコアを競う内容なので、開発の最適化等を練ってスコアを稼ぐような楽しみ方もできるのもポイントですね

評価が分かれそうなポイント

・経営シミュレーションとしてのボリュームの薄さ

前段で話した通り破産などはまず起こらないゲーム性なので、経営シミュレーションとして見るとボリューム不足感は否めない点があります
この手のゲームだと大抵の場合他にライバルメーカーが存在して、ライバルメーカーとシェア争いを進めていくようなゲーム性となりますが、このゲームではそういうものがありません。一応他メーカーとの競争としてはゲーム大賞がありますが、そういう点ではちょっとボリューム感が足りない感じはありますね

・ゲーム会社経営としてのフレーバー要素の不足

前段で話した通り、ゲーム作りのフレーバーは十分ですが経営面でのフレーバーは不足しているかなと思います。
個人的にはこの辺の要素も入れて欲しかったなと感じます

・自社ハード開発後のロイヤリティ収入の再現
このゲーム、自社ハードの開発が可能ですがハードを出しても他社からロイヤリティ収入が入ってくるとかは特にありません。再現は難しそうですがちょっと寂しいですね

・ソフト売上>ハード売上となる現象
普通に考えるとソフトの売り上げはハードの数量以上になることはないですが、このゲームでは普通に販売数2000万台のハードのゲームが5000万本とか売れたりします。雰囲気としてはすげー違和感がありますね
ソフト数量はハードの総数量で頭打ちになる、とかそういうのが欲しい感じはありますね

・据え置き・携帯の市場

ゲーム機のジャンルとして「据置機」「携帯機」の区分があり、皆さんご理解しているように現実では据置機と携帯機の市場はそれぞれ独立しております。Switchの登場で昨今はだいぶ変わっている印象ですけどね
ただしこのゲームでは据置・携帯機の市場は特に分かれておらず、同じ土俵で戦わされております。
自社ハード開発時も据置機と携帯機をそれぞれ販売することが出来ず、基本的に携帯機は据置機よりも性能に劣るため、携帯機の優位性がほぼ無い状態となっています。何かしらの差別化が欲しいところでしたね

ただこの辺の内容はあまり凝るとお手軽さと相反する要素になりますので難しい点ではありますね

マイナス点

・微妙に足りないゲームジャンル

様々なゲームが作れるこのゲームですが、選択できるゲームの種類が概ね押さえてるようで微妙に足りない点があります。

王道のジャンルでいうと格ゲー、クイズがジャンルとして存在していなかったりします。このため今回の企画で再現を断念したゲームがいくつもあります。
あんなのクイズでぴょん!ぴょん!なんかがそうですね

料理なんかがないのも個人的にマイナスかな…。
そのくせ「マツタケ」とか「パンチラ」「ブラジャー」みたいな変なものを揃えてたり、時代劇・幕末・戦国のように一個でまとめられるのでは?みたいなものがあったりするので
「いや、そんなの用意するくらいならもっとメジャーなのを押さえてよ…」
みたいな気持ちになりました

・社員教育がめんどくさい

企画ではあまり触れませんでしたが、このゲームは雇用している社員を育成したり、より強力な社員を雇用して弱い社員を首にしていく、みたいな要素があります。正直これが結構めんどくさい

社員育成の方法としては
「教育する、レベルアップさせる、転職させる」
の三要素があります。まあこれ自体もめんどくさいですが、楽しいので別にいいかなと思います

問題点として、当然のことながら
「初期に雇える社員は弱く、後半になると強い社員が雇える」わけですが、強い社員が雇えるようになっても「もう一回育てるのめんどくせ」ってなるんですよね

じゃあ初期の社員は育てないでおけばよくね?となるんですが、新しいジャンル開発は社員育成しないとひらめかないので、育てないというわけにもいかないのがネックです
個人的には社員の能力は固定値として、開発力強化は設備投資など(新機材投入など)で再現した方が良かったかなと思います

総評

ゲーム好きなら一度は思ったことがあるであろう「自分でゲームを開発してみたい!」という需要を満たしてくれる良いゲームだと思います。
RPGツクールなんかだとちょっと大変すぎですからね
お値段もお手頃なので興味のある方はぜひプレイしてみてください!


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