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RubyWorld Conference 2022 参加レポート

はじめに

こんにちは。GA technologiesのグループ会社であるRENOSY Xでエンジニアをしている神谷です。1クリックで不動産を購入する世界を実現すべく、住宅ローンの申込プラットフォーム「MORTGAGE GATEWAY」の開発をしています。

今回は、2022年11月から新設されたエンジニア向け福利厚生、テックチャージを利用してRubyWorld Conference 2022に参加したのでレポートをお届けします!

GA technologies・RENOSY Xでは主にRubyを使って開発しており、どんどんできる新プロダクトにもRubyを採用しています。 つまり、RENOSYはRubyに支えられているとも言えるでしょう!

そんな、いつもお世話になっているRubyのイベントに参加しました。

当日の様子

RubyWorld Conference 2022はオフラインとYouTubeライブのハイブリット開催でした。私は会場の島根県松江市に行き、オフラインで参加しました。(オフラインの場が設けられたのは3年ぶりだそうです!)
いくつか写真でご紹介します。

会場への道中にものぼりが立っており、まさにRubyの街、松江を感じました。
会場内の様子。開催両日とも300~400人ほどの方がオフラインで参加していました。 
休憩時間にいただいた和菓子。Rubyがモチーフになっている!

印象に残ったセッション

特に印象に残ったセッションをいくつか紹介します。

「MythBuster」 by まつもとゆきひろ さん

イギリスの都市伝説を検証するTV番組名からタイトルを引用したという基調講演。1995年の開発当初から現在に至るまで、Rubyに対して寄せられた様々なコメントを"神話"(Myth)と呼び、Rubyの産みの親の立場から"神話"に対する考えとRubyの未来についてのセッションでした。

「Ruby is Dead」「Static typing is better」「Dynamic typing is slower」などの"神話"について、笑いも交えたMatzさんの考えを聞くことができました。

今後のRubyの方向性はもちろんのこと、講演の中で

使って楽しい言語が根源的なゴール

とお話しされていたのが印象的で、改めてRubyでのプログラミングの楽しさに目を向けるきっかけとなりました。

「Rubyをセキュアな言語にする ~Rubyの脆弱性対応の最新動向紹介~」 by 遠藤 侑介 さん

脆弱性の報告が上がってからリリースするまでのセキュリティ対応の裏側の紹介と、ReDosの問題に対する具体的な検討&対策内容についてのセッションでした。

  • ユーザーのアップデートコストもかかるのでまずRuby側の問題か利用側の問題かの判断が必要

  • 脆弱性対応という性質上、OSSとはいえオープンな場所で開発できないので工夫が必要

  • アップデート対応してもらいやすくするため、リリースタイミングの考慮が必要

など、OSSならではのソフトウェア開発の特徴を知りました。
我々がプロダクトを提供できている背景には、Ruby開発チームの方々の努力があります。その方々の存在を意識するようになり、感謝の気持ちがいっそう強くなりました。今後、OSSへのコントリビュートにも挑戦してみたいと思いました。

まとめ

イベントへの参加を通してRubyのコミュニティをより身近に感じることができました。当たり前のように使っていたRubyの裏側や素晴らしいコミュニティを知ることができ、普段Rubyを使っている自分もコミュニティの一員なんだ、という気持ちになりました。

この参加レポートを発信することで、少しでもコミュニティに貢献できれば幸いです!

最後に

冒頭にも軽く記載しましたが、福利厚生を使ったため今回のイベント参加は交通費・宿泊費を含め全額会社にサポートしていただきました!このように、GA technologiesではエンジニアの自己研鑽を支援する制度があります。しかも、利用回数や金額の制限なく活用できます。(すごい)
個人的には、このようなイベントに興味があったものの費用面で断念することがあったのでこの新制度は非常にうれしく思います。
GA technologiesに興味を持ってくださった方はこちらをご確認ください!


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