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ジェンダーギャップ指数は「男女の教育格差」を歌うのか?

2021年8月6日

ジェンダー・ギャップ指数2021

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上の表は2021年のレポートを参考に作った表。日本は全体で120位なんですよね。(正直点数の中央値が欲しいけど計算したり探し出す気力はなかった)
これがとても悔しくて、「G7の中で最下位」、「日本終わったな」みたいな日本を下げる雰囲気がたまらなく悲しいんですよね。
たまらなく悲しいので、「本当に120位なのか...?」って疑っちゃいます。
例えば日本の教育って割と高いレベルだと思っていたのに、なんで中等教育は129位なんだ...?

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いやまあ全体の就学率は関係なくて、あくまで男女の就学率で点数付けされていることに気づいたんですけどね。なんかこう、条件付き確率を思い出したし、自身の理解力の無さに絶望した。

みたいなことがあってメンタルをゴリゴリ削りながらレポートを眺めてたんですけれど、気づいたんですよ。この指数、男女平等ではないことに。このランキングの本質は女性優位かどうかなんですよね。

例えばなんですけれど、ジャマイカの教育を見てほしい。

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僕、あまりにも衝撃的だったんですよ。日本は中学まで義務教育があるから初等教育まで1位なのは納得じゃないですか。
じゃあジャマイカは高等教育まで義務教育なのかと思ったんですけれど、違うんですよね。

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このデータ。要は女性の就学率を男性の就学率で除算して、1.0以上であれば満点になる仕組みなんですよね。
いやおかしいじゃん!この理論だと女性が全員学校に通い、男性が一人も教育を受けない国でも、「あら~あなたの国の教育は平等なんですね~!満点!」って評価してる訳じゃないですか。男女格差を歌うならこんな不完全な計算式を使っちゃいけないんですよ。
実際は 女性>男性のとき|1-女性/男性| 、男性>女性のとき|1-男性/女性| でスコアを算出するべきなのでは?(数強の皆さん、もう少しスマートな計算式があれば教えてください)

これ以上調べる気力(と時間)はなかったので、すべてがすべてそう言い切る訳ではないですが、少なくとも教育に関してはGender Gapではなく、女性優位、Female Dominanceだよなあ!(英強の皆さん、もう少しスマートな訳があれば教えてください)
という結論が僕の中で生まれました。

ちなみに。

ちなみにですが、日本。

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中学まで義務教育だから、識字と初等教育は問答無用は男女比1:1、満点です。中等は割合出てますね。0.95、実際はジャマイカよりも平等に教育を受けていることになります。(といっても0.01%の差なんだけどね)
高等教育は...どこから算出したのかなあ...。気になる人は調べてみてください...。

ちなみにちなみに。

「でも、女性の方が教育を受けられていない事実は変わらないよね」
その意見は間違いではないんだよな...。だって男性よりも女性の方が教育を受けているランキング92位ってことになるので。
もういちどジャマイカの表を出すんですけど、

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初等教育は女性が81.3%、男性が80.8%。
つまりジャマイカには初等教育を受けられない子が女性が81.3%、男性が80.8%存在するってことじゃないですか。
5人中1人は小学校に通うことができない。いや....それ教育の男女平等以前の問題じゃん!
だから日本は確かに女性の方が高い教育を受けられていないんだけれど中学校(中等教育の半分)まで教育が保証されているんですよね。

なので、すべての子供に教育の機会を平等に与えている観点を含めると、ランキングは大幅に上昇するのではないかと思います。(これを調べるのは骨が折れるので止めました...)

ちなみにちなみにちなみに。

僕は教育を追うだけで手いっぱいでした。一番低い政治についても理解を深めたかった。欲を言えば他の要素も。
このnoteのタイトルも「ジェンダーギャップ指数は『男女格差』を歌うのか?」にしたかったよね...。

冷静になってみれば考察している人って世の中にいっぱいいるんですよね。
もちろん自身で論じる際は原文を読む必要はあるのですが、こと情報収集においては有効です。

気になって調べてたらnoteでもジェンダーギャップ指数について指摘している人がいました。

この記事はいいねが多いので支持されている印象です。
教育から引用すると“世界中には258万人の非就学児童が存在する”と指摘しています。「ちなみにちなみに」で私が指摘した、ジャマイカには初等教育を受けられない子が女性が81.3%、男性が80.8%存在しています。
なので、やっぱナンセンスなんですよね。
この記事は教育のほかの要素についても書かれているので、興味のある方は是非みてほしいです。

(男性軽視は否めない記事だけど)こちらの記事の考察も興味深いです。
ジェンダーギャップ指数アジア1位のフィリピンについて。フィリピンは学校の先生がほとんど女性だったりするらしい。「中の仕事は女性、外の仕事は男性」っていうのが常識らしい。
こちらは実体験や会話に基づくので、もう少し調べてみたいですね。

面白いし、やっぱり考察したいなという気持ちになる。

“しかし、当選率は自公維は男女同じだがその他野党は女が顕著に低い。女の立候補者の質が低かったためと推察される(粗製濫造)”
“「女の議員増」は一部の活動家が騒ぐだけで大衆を巻き込んだ社会運動になっていないことも、日本の女の多くが重要な問題だと思っていないことの証拠である。”
“政治のジェンダーギャップは物理学やエンジニアリング、ICTの分野に女が少ないことと同じで、男女の適性・選好の分布の違いの反映に過ぎない。”
“国会議員は「24時間戦えますか」的な生活を余儀なくされる極めてハードでストレスフルな職業なので、男よりもwork-life balanceを重視する女の志望者が少ないことは差別や抑圧の結果とは言えない。”
“ジェンダーギャップ解消のために能力不足の女の議員を増やすことは本末転倒である。必要なのは等しい機会であって等しい結果ではない。結果の不均等は不公正を意味しない。”

クォーター制を取り入れるのは、粗製濫造のデメリットがあるし、そもそも制度が平等ではないんだよな。
とはいえ女性の議員や官僚がいることによって、社会的に成長する可能性があったりするのかなとも思っている。
だけれど、日本は投票率を高めるところから始めなければいけないのかなと感じている。

時間にめちゃくちゃ余裕のある方はhttps://www.weforum.org/reports/ab6795a1-960c-42b2-b3d5-587eccda6023
ぜひレポートを読んでください。

今日のにっき:きつねうどん

これは先日の話になるのですが、うどんが食べたくなってはなまるうどんに行きました。きつねうどんを注文したのですが、あれは旨いですね。

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大学4年生の夏休み期間に書いていた記事です。 ちょっと存在が気に食わなかったので非表示にするかどうか悩んでいたところ、有料機能の存在を思い…

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