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#61 介護福祉士国家試験 過去問解説 33−43

*嚥下体操の準備に困ったら、ネットにたくさん載ってますね!


どうもこんにちは。しょうです。

今回も介護福祉士合格に向けて頑張っていきましょう!

↓前回の復習↓


問題

問題43
Jさん(80 歳,女性,要介護 3 )は,介護老人福祉施設に入所している。食事の後,Jさんから,「最近,飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果,加齢による機能低下が疑われると診断された。
次の記述のうち,Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1.リクライニングのいすを用意する。
2.栄養価の高い食事を準備する。
3.食前に嚥下体操を勧める。
4.自力で全量を摂取できるように促す。
5.細かく刻んだ食事を提供する。


正解

今回のポイントとしては、「最近,飲み込みにくくなって時間がかかる」、「加齢による機能低下の診断があった」ということから、Jさんは嚥下障害が考えられますね。

嚥下障害とは、飲食物の飲み込みが難しくなる状態をいいます。

原因はさまざまあります。

  • 加齢による口腔機能の衰え

  • 脳血管障害の後遺症

  • パーキンソン病やALSといった疾患

  • 口腔器官そのものの障害など


今回は介護福祉職の対応についてです。

介護福祉職の対応として、選択肢の中で考えられるのは、「食前に嚥下体操を勧める」が当てはまりそうですね。


嚥下体操は唾液の分泌や舌や口腔周りの筋肉をほぐす効果があります。

飲食物の取入れから嚥下まで、つまり摂食・嚥下の過程をスムーズに行えるようにできる効果があります。

誤嚥のリスクとしては、食事はじめや食事途中が多いので、食事前の口腔体操が適切な対応といえますね。

よって、正解はとなります。


解説

1× 座位が不安定であるという記載がなく、Jさんへの対応としては誤りとなります。

2×  低栄養の状態がわかる記載がなく、Jさんへの対応としては誤りです。

3○

4× 自力の全量摂取を促しても嚥下障害の改善にはならないです。
むしろ、嚥下障害が考えられるため、この対応は誤嚥のリスクにつながるため、誤りとなります。

5× 飲み込み時間がかかる記載はあるものの咀嚼機能の低下の記載はないため、細かく刻む必要性はなく対応としては誤りとなります。

過去にも食事に関する介護福祉職の対応問題があるのでこちらもチェックしてみてください!


おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも試験勉強の一助とおなれば幸いです。

訂正や今後のご要望等あれば、ぜひコメント欄へよろしくお願いします。

では次回もお楽しみ!

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