BEAMS×農林水産省の炎上から見る

ニッポンフードシフトってのがある

農林水産省の事業で、一般層に一次産業を認知してもらおうという運動論の事業。農林水産省のWEBサイト上で展開されておらず、それ用の事務局があり、独立してるサイトっぽい仕立てになっているのが好印象だ。

ニッポンフードシフトとは!の部分がなんだか弱くて、「ぜひご一読ください」と書いている割に・・・と噛みつきたくなる内容だ。会議の中の最大公約数?農水省の思惑すぎる?並んでいるコンテンツとバランスが取れていない。
コンテンツ→ガンガンいこうぜ
ニッポンフードシフトとは→いのちだいじに
みたいなカンジだ。とはいえ、そもそも若い人は読まないのでヨシっ

吉本興行といったミーハー路線だけでなく蔦屋書店やd&departmentなど、オシャレみのあるコラボもやっていて、なかなかステキだ。

この運動論の必要性は、すごく良い視点だと感じている。なぜなら、
団塊世代は農家の息子娘がザラにいて、手伝い地獄を味わった人、それを傍目でみた人が多い。なので、農業=きつい=私ヤダ!が染み付いており、現役農家をみて「がんばれ〜」「ワテらの代わりにやってくれてマジ感謝」感覚が結構ある気がする。
Z世代あたりになると、希釈されて、農業に触れ合ったことがない、海外の笑い話のように「魚が切り身で泳いでると思ってた」がすぐ目の前にあるような感覚がある。(私見です)

そんな若い世代にも、1次産業のことにほんの少しでも触れ合ったり、考えてみるきっかけを作るべき、というのが趣旨と理解している。

年始の成人の日には、全国各地で新聞広告が展開され、各地の若手農家が1面広告っていうの?新聞広げると1枚まるまるデカい写真でバーンと出るヤツがリリースされた。ウチのハルちゃんが北國新聞でバーンと出たので、ボクはそのタイミングでこの事業のことを知った。

BEAMSとのコラボでSNS炎上?!

違和感だったのは、BEAMSとのコラボ企画。Twitterで大いにバズった。バズった理由は農家による「農家なめんな」だった。
「そんなカッコで作業できっか」
「農水省は何考えてんだ」
「ワー◯マンの偉大さを再認識した」
「逆に炎上商法としか思えない」
みたいな農家からのコメントやリツイートが並んだ。
この企画を進めたBEAMSの加藤さん(ご自身も農家)のコメント

ぶっちゃけ農業って“オシャレじゃない”って思っちゃうじゃん

のワードも追い討ちをかけ、農家の反感をくらった感は否めない。

ボクも「高いな」「そこまで言わなくても( ;  ; )」と思ったので目くそ鼻くそな立ち位置なのだが、「こうあるべき」みたいな指摘なくただ突っつくのは、一瞬気が晴れた気はするけど後引くし、課題も解決できないよくない未来だと思っている。そもそもの趣旨である一般層に届いているのか、一般層にこのガヤも届いていないか?が心配。(リアルな声が届くのはむしろ良いことだけど、これを世論だと捉えられたり、少数の声がデカい意見を鑑みて変な軌道修正や取り下げがある方が、よっぽど悪手。)ってなことを仲間内と雑談ベースで話し合った。


ボクらの税金がこれらの事業に使われているんだけど、これまでの政策が期待値も完成度も高いものばかりならば、この事業がお粗末だと批判はできるだろうけど・・・ねぇ・・・?そんなに突出して悪くもないし。(他に良いのも少ないし...ボソッ)

加藤さんのコメントについても、ボクは擁護派。農家がみんなダセーとは思わないけど、それはボクらが言ってはダメ。「お客様は王様だろ!」はお客さんが言ってはダメで、お店側が言わないと、逆効果。(「自粛」もそう...ボソッ)

ポッドキャストはその一翼を担うことできるのでは?

配信を通じて感じたのは、「ボクらがポッドキャストでやってることも、つまりはコレじゃね?」という点だ。

大義名分として「配信を通じて広く日本農業のリアルをお伝えする。農業をオレが変えるぜよ」なんて思ってはいないけど、「好き勝手話すことが、ワンチャン誰かの胸に響くといいな」「世間の先入観と現実ってめちゃズレてる。この配信をきっかけに少しでも埋まるといいな、そのズレ。」みたいな思惑は、農系ポッドキャストしているメンバーは思っている。

そしてリスナーは農家が多いけど、学生、農業参入検討してる団体、消費者も聞いてて、そしてよく聞いてくれてる(表現できてない部分もすくい取って理解してくれてたりする)。

青いTシャツ24時でもニッポンフードシフトに沿うような何か企画しようと思っているので、アイデアがあったり、コラボしたい団体さんがいたら、お声がけください。もしくは、声かけした際は、「はいかイエス」でお返事いただけると幸い。推進パートナーを、団体、個人ともに募集してるので、参加したらなんやねんって話だけど、ボクはこれを機に参加した。

なお、この事業はマス向けであり、農家向けでない以上、「農家に使わずどこに使ってんだ」は根本を責め過ぎで、少しピント外れ。ボクらは「そんなことより農家に目を向けよ」と主張するのではなく、「だったら農家向けのアパレル全推しすんよ」にカロリーを消費した方がいいと思う。ワークマンの強さが引き立った感あるが、アウトドアブランド、ファストリなど、まだまだ勢力図は変わると期待している。

記事は以上で、この先には何も用意してないけど、記事を気に入ってもらえたらチップはずんで欲しい。


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