Partner 最終章~想い出~

二回戦翌日のとある住宅街。何処かの庭に植えてあるのだろうか?金木犀の香りが僅かに漂っている。そんな香りを蹴散らすかのようにドラゴンスナイパーのタケルが鬼のような形相で周りの景色など見向きもせずに早足で歩いている。元々、運動音痴のコウジはタケルの歩くスピードに付いて行くことだけで必死だ。

「お、おい!タケル!そんなに急いで何処へ行くんだよ!」

コウジの叫びにタケルも我に返ったのか歩くスピードを若干緩め、やっとのことで追いついて来たコウジに向かって自分の歩いている進行方向を指差した。

「神社!」

「え?」

「神社に行くんだよ!」

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