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君の人生を背負う覚悟ができたよ

こんにちは。

「君の人生を背負う覚悟ができたよ」とは、8〜9年前に渋谷にあったスタートアップの社長が、インターン生に対して放ったコトバです。

他企業に新卒として入社するか、インターンとして働いていた会社に入社するか迷っているところで、渋谷のスクランブル交差点で、社長がインターン生に対して「君の人生を背負う覚悟ができたよ」と言った(らしい)。

「君の人生を背負う覚悟ができたよ」というコトバがドラマチックで、「君の人生を背負う覚悟」なんて大層なことばを言い切るのすごいな、社長側がコミットして覚悟があるな、そんなに入社して欲しい素敵なヒトだったんだな、と感じました。

僕はこの2名ともにすこし面識があり、このコトバと連なるストーリーが大好きで、いつか使ってみたいなと考えていました。そして、ぼくがサンプリングして使ってみたよ、という小話です。



大学生4年生で、二留している男性でした。

入社時の仕事内容は新しいことのリサーチの実験台要員として入社しました。「週5で一日8時間ゲーム実況動画だけ見ていてください。それか、TikTokをひたすら投稿してバズらせる」という非常にラクであり、苦行のような募集要項でした。よくこんな内容で話を聞いて入社したいと思うな、と感じつつ、とりあえず入社することになりました。

ひたすらTikTokで遊んどけ、という乱暴な仕事をして、考察のレポーティングを依頼したところ、思いの外最低限のクオリティーがありました。TikTokをただひたすらやるというとても低い期待値は超えてきたので、仕事っぽい仕事を任せてみようと、信頼が少しずつ積み上がってきました。

色々と仕事を任せると、「素直で、いいやつ」という圧倒的なポジティブな特徴がありました。仕事はグダグダで進行管理能力は著しく低いけど、仕事に対してとても誠実に向き合っています。採用は、極論スタンスが良ければどうにかなると思っています。弊社内でいうと、古株エンジニアでポーカー大好きなHさんのような、近くに置いておくだけで周囲が明るくポジティブな空気を作る効果効能を持つ、稀有な存在であることが徐々にわかってきました。これは拾いもんだ。

数カ月間働いて、大学4年生を終えて卒業間近になってきました。このヒトと一緒に長く働きたいな、と思って、8〜9年前に渋谷にあったスタートアップの社長のコトバを思い出しました。1on1の機会にて、下記内容を伝えました。

「君の人生を背負う覚悟ができたよ」ただ、70歳までの人生を背負えるかどうかは自信はない。それでも、あなたが大学生からのファーストキャリアでこの会社を選んで良かったな、気持ちよく働ける場だったな、と思ってもらえるようにコミットするし、自信はある。コトバを少し訂正すると、「30歳までの、君の人生を背負う覚悟ができたよ。だから入社して欲しい」

思いは伝えて、持ち帰っていただきゆっくり考えていただいた後に、入社していただくことになりました。

少しだけ僕自身のことについて触れると、会社を続けることに対して覚悟が強くなっているので、「君の人生を背負う覚悟ができたよ」なんてたいそうなコトバを言えるようになったのかと、総評します。

さっさと、成果出そう。

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