破壊

破壊 (商売とは)

<< これは2003年に雑誌へ寄稿していたコラムを修正したものです。>>

<<< 商売とは >>>
 製品やサービスを提供し相手に自発的にお金を払わせた場合を商売といいます。お客さんが、製品やサービスに満足しない場合は詐欺かもしれません。

<<< この世の最大悪 >>>
 この世で最大の悪とは、仕事をして利益を出さないことである。その理由は、たくさんの人を不幸にするからです。役員は自業自得であるが、株主、従業員、ユーザーの全てを不幸にする。それに比べ、犯罪に成功すれば最低一人以上は幸せになるのです。
 仕事をして利益を出さないよりは何もしない方が良いのです。挑戦した結果利益が出ないのは株主も許すかも知れませんが、挑戦せずに利益が出ないと言っている経営者を許す株主はバカである。しかし、株主と経営者が同じ人間の場合はよくあります。「まだ蓄えがあるので、これくらい、まーいいか」となるのです。

<<< 一流企業とは >>>
 一流企業とは、他人が思うものであって自分で思うものではない。そう言うと「そうそう」という人がいるが、「あなたのことです」とは言いにくいものです。

<<< 良い行い、悪い行い >>>
 何事にも目的と期限がある。民間企業であれ、行政であれ、国家であっても目的は利益の追求である。違いは、期限の設定です。行政は長期の利益が最大になるように行動しなければなりません。民間企業は主に短気の利益を追求する場合が多いのです。行政だから採算度外視で何をやっても良いということではありません。そう見えるのは長期の利益を追求しているからです。期限をあまり短く設定すると、その行いは悪い行いといわれる事が多いと思います。例えば、今日の利益を最大にしなさいと言われれば、どうするか? 例えば100年後までの利益を最大にするにはどうするか? というように期限によって行いが違ってきます。法律は短期と長期の利益追求の方法の間にあります。あまり短期の利益を追求すると違法な行為になることが多いという意味です。

<<< 執念 >>>
 製品開発であれ販売であれ問題にぶつかったとき、それを解決するパワーの源は執念だと思います。執念がないと机上の計算だけであきらめてしまいます。人がやっていることは簡単そうに見えるのですが、本人は執念を持ってやっている場合が多いのです。執念をもって困難に立ち向かうときは、とても気持ちの良いものです。なぜならば勝ったときのことを想像しているからです。(2003年4月)

ありがとうございます。起業以来、下請けと工賃仕事をせず自分で考えたものを世に出して生きてきました。その経験をノンフィクションとして書いています。